近江の地酒:純米吟醸 杣の天狗 うすにごり

私を滋賀酒好きに誘った「ソマテン」

今日紹介するお酒は私が滋賀の地酒好きになる決定的な一撃を食らわされたお酒です。

その名は、

「杣の天狗」=略して【ソマテン】

イヤイヤ、ちゃんと正式名称を書いておきます。(^^;)

商品名:純米吟醸 杣の天狗 うすにごり
精米歩合:59%
酒米:滋賀県高島市産 山田錦
日本酒度:+3
アルコール度数:17度~18度
醸造所:上原酒造(高島市)

購入したのは今回が3本目ですが、居酒屋で置いてあれば必ず飲みます!
3本の内1回は高島の酒蔵まで自転車(当時はクロスバイク)で買いにいったものです。( ̄∇ ̄)
そのくらい愛して止まない【ソマテン】なんです。

上原酒造

こちらの酒蔵はそれはもう恐ろしいほどの手間暇をかけた酒造りをされてる蔵なんです。
未だに木桶を使っていたり、このお酒もそうですが、木槽天秤搾りという全国でも3蔵にしか残っていないという
木でできた槽(ふね)に醪を入れて蓋をし、天秤棒の先に重しを乗せて絞るという本当の昔ながらのやり方で
お酒を搾っています。(なんと機械では1日で搾れるところを3日間もかけて搾るんだそうです。しかも機械の85%しか搾れません・・・)
こちらに詳しくアップされています。

また大半のお酒は本当の昔ながらの山廃仕込み。それも酵母添加ではなく蔵の中に住み着いている酵母を
自然に取り込むという手間も時間もひたすらかかる仕込み方なんです。(大抵は協会〇号酵母などを仕入れて添加するのが主流です)
それだけに滋賀県でもかなり他とは違う濃厚な旨口酒を醸しており、県内外にコアなファンを持つ蔵です。

主な銘柄は「不老泉」、「亀亀覇」など・・・

杣の天狗うすにごりって

ちなみにこの杣の天狗は「速醸酛」。速醸とは酛(酒母)を作る際に、乳酸菌を添加する仕込み方。
なのでラベルにも生酛や山廃とは書いていません。(ある意味この蔵では変わり者?)
杣とは昔の木材の産地の里山を指す言葉。
この杣の天狗に使われている山田錦は高島市朽木産のお米です。
この中世代から木こりの地として続いてきたこの地への敬意を表したネーミングなのではないでしょうか?

瓶の底にはうっすらと滓がたまっていますので、ゆっくりと上下を引っ繰り返して濁らせます。
グラスに注ぐと、やや黄緑がかった白く濁るお酒。

口に含むとほんのりと木の香りがするような、なんとも素朴な昔ながらの風味が現れるのですが、
全体的にはフレッシュな酸がききながら洋ナシのような甘みが包みます。
これは日本酒と知らずに飲むと、なんのお酒なの?って思うくらいフルーティーな飲み物。
やはりソマテン、美味い!!
なんでこの味が米からできるのか不思議・・・

上原酒造の不老泉はどれもかなり濃厚な旨口酒ばかりなので、淡い味の魚の刺身なんかよりも肉料理や「鮒鮓」がよくあうと
思います。
全国的にも異端な存在の不老泉。でもこれぞ私の滋賀酒の代表格といってしまいたい酒蔵なんです。

上原酒造ホームページ

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2件のコメント

ヤバイッす!!
ソマテン(杣の天狗)旨すぎです!!
不定休の私、本日休日なのを良い事に午前中からソマテン捜索(購入)の旅に出かけて無事GET!!
帰宅するなり昼過ぎからさつま揚げ、鶏の肝煮、湯葉刺し等々をあてに飲んだくれていますが・・・
止まりません!!ダメ人間にまっしぐら!!誰か止めて~(笑)一升のソマテンがもうすぐ無くなるよぉ・・・
スッキリとした飲み口の日本酒もスルスルと身体に収まって行きますが
ソマテン(杣の天狗)は旨い!太い!止まらない!薫りと旨味が止まらないィィィィ!!
あっ、スイマセンもうかなり酔ってます(笑)
これリピ確定ですね!我が家の冷蔵庫に常備しておきたい!
しかし、滋賀の地酒は本当に美味しいですね!次の休みにもう一本買って来ようっと\(^o^)/

カーズさん、大丈夫ですか?(゜o゜;)
激ハマりデスね。!
ソマテン美味しいでしょ?(^^)
一升瓶で購入とは凄いですね。そんなことしたら止まらなくなりますよ…
くれぐれも急性アル中にならないようにお気を付けくださいね(^^;)
このお酒が好きなら、上原酒造の変態酒を是非ご賞味頂きたい。「酒母四段」と言うとってもフルーティーでソマテン以上に濃厚なお酒があります。
あれば即ゲットしてみてくださいね。

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