スタンプジャンパーで金勝山トレイルへ

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ご近所トレイルコース

2019年、正月明けから天気はあまりスッキリしない。せっかくMTBを買ったのに…。スッキリしないことは他にも色々とあるのだけど、まあそれはこのブログに書くようなことでもないので…。(気分を変えるために文体も変えてみたが、もともと「ヤジキタ中山道…」はこの文体でやったので今年はこれでやってみたい)

新年の抱負で書き忘れたが、今年は昨年手に入れたMTB「Specialized Stump Jumper comp 1997製」、こいつでトレイルライドに行きたいと思っている。

1月4日、曇りの天気予報ではあったが、昼頃には青空が広がっていた。

昼からの行動だし、夕方には嫁を迎えに行かなければならず、3~4時間程度で楽しめそうなトレイルコースはないものかと探すと、自宅から車で20分程度のところにある「桐生キャンプ場」から金勝山のトレイルコースに入れるようだ。果たしてMTBで行けるようなところなのかどうかもわからないが、とりあえず Stump Jumper を車に積んで向かった。

桐生キャンプ場の駐車場に着くと意外だった。夏季には家族連れで賑わう桐生キャンプ場も、この時期はキャンプや川遊びする人はほぼいない。にも関わらず車がいっぱい止まっているのだ。どうやら金勝山はハイキングコースとしてかなり人気だったようだ。

まったく予備知識なしで来てしまったものだから、どこにどんな道があるのかもさっぱりわからず…。駐車場にあった地図を見て現在地から割と近い範囲にあるポイントを探した。「オランダ堰堤 」や「逆さ観音」あたりはすぐにでも行けそうだ。Facebookグループでよく見かける「天狗岩」にも通じているが、果たして自転車で行けるのか?別のルートの先には「狛坂磨崖仏」なんてのもある。これも気になるなぁ…

とりあえずおおよその行きたい方向性は決めたところで出発。キャンプ場の脇を通り抜けるとすぐさま「オランダ堰堤」へ着いた。子供たちが小さい頃は水浴びによく来たものだ。このオランダ堰堤、湖南アルプスの成り立ちや草津川といった、この地域の歴史を語るうえでは外すことはできない史跡である。

これまで桐生に行くと言えば、このオランダ堰堤前での川遊びに行くという認識しか持っていなかったため、これより先に何かがあるというイメージは20年以上草津市に住んでいながら持っていなかった。なのでこの先は私にとって未知の領域である。

オランダ堰堤から先には枯れ枝などで荒れてはいるものの、舗装された道が続く。数百メートル先に大きな岩が現れた。この岩には3体の観音様が刻まれており、それがひっくり返って逆さまになっている。「逆さ観音」と呼ばれている摩崖仏だ。いきなりこんな興味深い史跡に出会えるとは思わなかった。歩けばそれなりの距離はあるが、自転車なら数分も走っていないくらいである。金勝山にはこういった摩崖仏がいくつか存在しているらしい。

そのまま舗装路(と言っても写真のように整備はされてないので、MTB向きの道である)を進む。車も来ないし、人も疎らな林道を自転車で走るのってこんなにも気持ちが良かったのかと改めて感じる。この先は天狗岩へと通じる登山道のようだ。湖南アルプスは以前は❝はげ山❞だった。その起源も奈良時代あたりまで遡ることになる。今は木が茂ってはいるものの、疎らで岩肌が見えている場所が多い。そんな岩がむき出しになった湖南アルプスの絶景スポットとして、「天狗岩」はよくSNSなんかでも投稿されている。そこまでの道のりはさっぱり知らないが、とにかく行ってみる。

舗装路の行き止まりから天狗岩への山道が始まった。何気にStump Jumper を担いで登り始めてみた。天狗岩とStump Jumper の写真でも撮れれば面白いだろうなというスケベ根性だったが、登り始めて数分後この考えが甘かったことに気づいたのだった。かなりのアップダウンに砂地で滑りやすい道、シングルトラックどころか人ひとり通るのがやっとの狭さ。ある程度進みグーグルマップでの距離は1㎞ほどとなったところで、初めて天狗岩へのルートをスマホで調べてみた。この先は鎖場なんかもある結構ハードなルートの様子。ということでStump Jumperを途中の茂みにおいて、目の前にあった大岩で休憩。

まあでも、この日は天気も良かったためか琵琶湖まで望む景色を眺めることができた。持ってきた缶コーヒーを飲みながら、しばしこの景色を堪能。

狛坂摩崖仏

さて、来た道をまたStump Jumper を担いで戻る。下りたところで私と同じ団地に住むご夫婦に遭遇。そのぐらい身近な近所の山ということである。向こうはこんな山の奥から自転車に乗って現れた私をみてビックリしていたが…

一旦舗装路を分岐点まで戻って新名神のガードを潜ると完全なダート道となっている。この先に「狛坂摩崖仏」なるものがあるらしい。緩い登り坂となるダート道の砂利を踏みしめながらStump Jumper で進むのは楽しいものだ。時たま大きめの段差や小川、土が雨でえぐられて溝のようになった箇所などもあるが、ある程度フルリジットの Stump Jumper でも走ることはできる。

2㎞程度走ったところで、左手に狛坂摩崖仏へのルートが分かれる。ここまでも歩いていくには結構な距離である。その点MTBトレイルならちょうどいい距離か。

ところが、その先の道はフルサスのMTBでも厳しい山道。もしかしてまた天狗岩ルートのようなことにならないかと恐れながら、 Stump Jumper を担いで登る。

このルートは走ることはできないものの、さほどアップダウンは少なくて助かった。20分ほど歩いただろうか、生い茂る草木の間からどう見ても人工的な石積みが覗くエリアに出た。するとそこが「狛坂摩崖仏」のある場所だった。

そのエリアは狛坂寺という寺院が元々あった場所。石積みは廃寺に残された石垣だったのだ。荒れ果てたそのエリアにとてもひっそりと、しかし明確な輪郭を持つその摩崖仏は、およそ1200年以上前からこの山に存在していたのだ。

このエリアの持つ歴史の深さや、密かに佇む摩崖仏の神秘性に思わず目頭がジンと来てしまった。

史跡の案内板によると、奈良時代後期の渡来人による作らしい。こういったところからも日本という国の成り立ちに、いかに大陸から渡って来た人々が大きく影響してきたのかを知ることができる。

ふと、心に溜まったものがすうっーと消えていくような気がした。この場所には何かそんな神聖なパワーが宿っているようだ。

おそらくStump Jumper に出会わなかったら、ここにはまだ当分来ていなかっただろう。そう思うと、また自転車を購入したことで新たな世界が広がったわけだ。これまでもクロスバイクを買った時、ロードバイクを手に入れた時、そのたびに今まで知らなかった世界や景色、人に出会うことができた。

2019年、どうやら今年も❝自転車は素晴らしい❞と感じる一年になりそうだ。

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