近江の西国三十三所シリーズ:第十四番「三井寺」の晩鐘をつきに行く!

当ブログ、久々の通常モードへ

5月に開始した「ヤジキタ中山道2018」シリーズをようやく書き終え、若干燃え尽き気味のFunazushi-maruです・・・。

 

といってもこの間も「地球の歩き方 特派員ブログ」への記事投稿も月4本のノルマを継続しており、平均すると月8本くらい書いている感じでしょうか。我ながらよくやっていると思います。(ブロガーと言われる方々はほぼ毎日書いている人ばかりなので、その方々に比べれば全く大したことではないのですけどね。)

で、その地球の歩き方でピックアップしたのが日本天台三総本山 特別拝観券

このチケット1枚買えば延暦寺、西教時、三井寺のという滋賀にある天台総本山の3つを、たった1000円で全て拝観できるというもの。
この大変お得なチケットを活用し、夏~秋の滋賀を堪能するスポットとして「比叡山」を紹介させていただきました!
その記事がこちらです

https://news.arukikata.co.jp/column/sightseeing/Japan/Kinki/Shiga/182_48945_1533676455.html?w=182

 

実はFunazushi-maru、滋賀でもいわゆる有名な観光スポットはお金がかかるので行けてないところがまだまだ多いんですよね。延暦寺はもちろん、西教寺も三井寺も・・・

それが一気に行ける!

 

ということで、さらにこのチケットの威力を最大限に発揮させるべく、「近江の西国三十三所シリーズ」&「近江八景」シリーズの一石二鳥となる『三井寺(園城寺)』に行ってきました!

 

 

 

近江西国三十三所&近江八景の寺

当ブログ、一応自転車ブログのポジションを採っておりますので、もちろん今回も律義に自転車に乗って出陣いたしました。といっても自転車が出てくるのはここまでで・・・

「三井寺(園城寺)」はいまさら説明も不要かと思いますが、大津市のその名も園城寺町にあります。もっとも最寄りの駅は京阪・三井寺駅。駅を降りてすぐ現れる「琵琶湖疏水」に沿って10分程度山側へ歩いていくと境内の端っこに到着します。

実は「三井寺」というのは俗称で、正式名は「長等山・園城寺」。

この寺には天智・天武・持統天皇の産湯に使われた霊泉が湧き出ており、そのことから「御井の寺(みいのてら)」と呼ばれたことが三井寺の俗称の始まりだとか。

ではさっそく入ってみましょう!

徳川家康寄進の仁王門を潜って、まず最初に右手に現れたのが「釈迦堂」。室町時代の建築ということで重要文化財となっています。

その先の石段を登っていくと・・・

三井寺の総本堂「金堂」のエリアに。この金堂は豊臣秀吉の妻・北政所によって桃山時代に再建されたものだそう。

この金堂の裏手にひっそりとあるのが、

「閼伽井屋(あかいや)」です。この建物の正面に立って、中へ聞き耳を立てると「ポコッツ、ポコッ」と何やら音がします。

中にあったのは、三井寺の呼び名の元になった霊泉。先ほどの音はこの泉から水が湧いている音のようです。大変神聖な雰囲気がしますね。

で、この閼伽井屋の建物の正面から上を見上げたところに、

左甚五郎作と言われる龍の彫刻が見下ろしています。なんとこの龍、琵琶湖で暴れていたのを甚五郎さんが五寸釘を目玉に打ち込んで静めたという伝説があります。(いかにも伝説だわ・・・)

僕は左甚五郎という人の名前は聞いたことはあるものの、良くは知らないのでウィキペディアで調べたら、江戸時代の伝説的な彫刻師で、その作品も全国に100か所以上あるらしい。落語や講談にも登場することが多く、実際は全国の腕のいい彫刻家の代名詞的な呼び名だったのではともある。

きっと後で出てくる怪力坊主の「弁慶」や、全国各地にトンデモナク人間離れした伝説を残す「弘法大使」のような存在なのでしょうね。

 

三井の晩鐘を鳴らす!

で、この金堂の前にはあの鐘が!

そう、近江八景「三井の晩鐘」です。

日本の三銘鐘の一つでもあるこの鐘が、夕日に照らされる琵琶湖に鳴り響く様子が、約500年前から近江の心震わせる景観として人々を惹きつけてきたのですね。

 

なんとこの鐘、大晦日でなくてもいつでも撞けるんです!

鐘楼近くの建物で300円払って、

頭をぶつけそうになるほど小さな引き戸を開けて中へ入ると…

ありました。これが「三井の晩鐘」の梵鐘です!

ここ最近、お寺の鐘なんて撞いたことありませんが、天下の名鐘を真っ昼間に撞けるなんてそうはないので、ここは一発気合い入れて思い切りやってやろうじゃないの!

小さく2、3回前後に揺らしてから、一気に引っ張り上げ・・・、

「ゴォ~~~~~~~~~~~ンッ!!」

その瞬間、銘鐘が発生する重低音に全身が包まれ、身体の奥まで音がしみ込んでいくようです。うーんいい音だ!(比べてみたことはないので、正直良くわかってない・・・汗)

この梵鐘、実は二代目で、初代も境内に残されているのです。

「弁慶の引き摺り鐘」と言われる鐘がそれ。

この鐘にまつわる伝説はいろいろありまして、奈良時代の作と言われるこの梵鐘、田原藤太秀郷と言う人が三上山で百足退治したそうで、そのお礼に琵琶湖の龍神からもらったという昔話があります。他にはもちろん弁慶の引き摺り鐘というだけあって、弁慶にまつわる伝説も。先ほどの話はいかにも創作といった話でしたが、こちらはちょっと違う。

昔、同じ天台宗のお寺と言っても三井寺は「寺門」派、延暦寺は「山門」派という勢力として争っていたのです。このころの延暦寺はいわゆる僧兵と言う荒々しいお坊さん達がいて、比叡山の麓や京の街で恐れられていました。

その一人がかの牛若丸(後の源義経)とペアで語られることの多い「武蔵坊弁慶」。

弁慶は寺門である三井寺との争いの中、この鐘を奪って比叡山へ引き摺り上げていったのです。ところがこの鐘を撞くと、「いのー、いのー(帰りたい)」と鳴く。それで弁慶はこの鐘を谷底へ投げ捨ててしまったというのです。まあとにかく弁慶の傍若無人ぶりがすごいですね! その時についた擦り傷が今も鐘の表面に残っています。

ところで弁慶という呼び名ですが、どうも比叡山の怪力自慢の暴れ坊主のことを指す、代名詞的な使われ方をしているという説もあります。弁慶も各地でとんでもないことをやらかしている伝説が多く残っているので、きっとかもしれませんね。

 

西国十四番札所へ!

さて広ーい境内、見どころは沢山ありますが今回の目的『西国十四番札所』の御朱印をもらいにいきましょう。

西国十四番札所となる観音堂は、三井寺境内の一番南の端っこにあります。

極彩色に彩られた「毘沙門堂」を右手に見ながら進むと石段でさらに登っていきます。

すると、

境内の他の場所よりも結構登った高台に「観音堂」が現れました!

 

で、さっそく御朱印をいただきます。

 

 

 

大変立派な美しい御朱印です。ありがたや、ありがたや。

 

観音堂からさらに上がったところにある展望台からは、琵琶湖とその先の比良の山並みが見えて大変綺麗でした!

これで2つ目ゲット。

大津市内ではあと、石山寺も【近江西国三十三所】と【近江八景】を一度に味わえるスポットですし、しばらくはちょっとこんなまったり滋賀の観光サイクリングが良いよなあ・・・。

 

 

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