滋賀県の宿泊先調査にでかけました
自転車旅専門の旅行会社を始めるにあたり、県内の宿泊先について知っておく必要があるなって思ったので、先日2泊3日で湖西方面の宿を巡るビワ半サイクリングに行ってきました。
若干大袈裟な感じでもありますが、新調したばかりの「びわ湖のグラベルロード号(略してびわグラ号)」に、トップチューブバッグやら大きめのサドルバッグをつけてみました。
さすがにこれだけ色んなもんくっつけるとズシリと重くなりますが、果たしてこれで長距離走った時にどうか…。そんなところも感じつつ走ってみます。
ちなみに今回お邪魔する予定の宿は、
- 恵美寿荘(近江高島)
- びわ湖畔リゾート白浜荘(1日目宿泊:安曇川)
- 丸三旅館(安曇川)
- ホテル可以登(今津)
- ラシーヌホーム針江(2日目宿泊:新旭)
- アクティプラザ琵琶(新旭)
- 料理旅館 丸茂(今津)
- 福寿旅館(今津)
- 丸よし旅館(今津)
- 今津サンブリッジホテル(今津)
- ホテル&レストラン ルポゼマキノ(マキノ)
- ヴィラ山水(マキノ)
- 民宿一二三館(マキノ)
こうやってみると湖西の一部のエリアだけでも、いろんな宿泊施設がありますね。こちらの各宿を訪問し、コロナ禍の中での状況やビワイチのお客様の入り具合、私が今後取り組んでいく自転車旅のパッケージ化をご説明し興味を持ってもらえそうかなどを聞いてみるというものです。
神々しいほど美しい琵琶湖をみながら…
この日は10月からのツアーでタッグを組む方と、JR湖西線・近江高島駅で待ち合わせ。天気も良いので自走で…、というか色々バッグをくっつけて重くなったびわグラ号で輪行する気が起きなかったというところ。
でもそのおかげで、ここ最近では一番綺麗だと感じた琵琶湖に出会うことができました!
この日は風が少なく、夏空らしい濃い青が広がっていました。
琵琶湖は湖面が鏡面のように平らで、空の色を映し出しています。いつもは多少なり湖面には風があって「さざなみ」が起きているのですが、こんな湖面はあまり見たことありません。
あまりに感動したので、普段みている琵琶湖にも関わらず写真ばかりとって先に進まず…。
ちなみに風がないので実はめちゃくちゃ暑かった…。写真では爽やかなんですが。
なんとなくこの日は夏の水蒸気を含んだ空気ではなく、少し澄んでいました。もう秋の気配?
それはそれで異常気象なのかもしれませんが。日差しは強烈ですが、蒸し暑さが少ないぶんクッキリと景色が見えたのかもしれません。
近江高島の宿
最初に伺ったのは、大溝の「恵美寿荘」さん。
大溝はその昔、織田信長が近江を支配していたころ、信長の安土、光秀の坂本、秀吉の長浜とともに、甥の織田信澄が治めていた町。
その大溝の入り口となる漁港前にあります。
割と大きな旅館で、お風呂や宴会場などの施設も整ったところです。
普段、合宿のお客様をメインとされているそうで、ここ最近もそういったお客様が多いのだとか。
大溝は「高島ビレッジ」をはじめとする歴史ある街並みや、大溝城、陣屋などの城下町らしい史跡が楽しめます。福井弥平商店という酒蔵や、淡海酢というお酢の醸造所などもあるので、そんな場所を尋ねるのも面白いですね。有名な白髭神社もすぐ近くです。
高島ビレッジ7号館には、「ゼログラビティ」比良山中心に山登りなどのアウトドアアクティビティを展開している会社もありますので、ここを起点に色んな観光ができそうです。
もちろん白ひげビーチや萩の浜といった湖水浴ができるビーチも近いというのもいいですね。
安曇川の宿
続いては安曇川の「丸三旅館」さん。
こちらも大きな旅館なのですが、湖岸ではなく北国海道沿いにあるので、ビワイチのサイクリストにはあまり馴染みがないかもしれません。
こちらも普段は合宿などのお客様をメインとされていて、大浴場の他、体育館まで備わっています。
特に注目は新館!
大きな田舎のお屋敷に見えますが、こちらも宿泊施設となっているんです。
私は一度ここに泊まってみたい!
自宅がこんなんだよって方は特に珍しくもないのかもしれませんが、私の様な鶏小屋程度の家に住んでいるものからすれば、こんな大きなお家に泊まるだけでも楽しいですから。
もうひとつは「白浜荘」さん。
今回気がついたのですが、意外と湖西には施設の整った大きな宿が多いですね。
こちらも本館、別館以外に、アネックス淡海という洋室メインの施設や、他にもバンガローのあるキャンプ場など多角的に運営されています。
そんな感じなので、かなり大きな団体でも受け入れられるのか、合宿が多いみたいです。ビワイチに関しても、白浜荘でレンタサイクル100台手配したこともあるそう。通常はなかなか難しいようですが、滋賀県の観光事情を垣間見れたように思います。
要するに(従来は)学校や大型の団体が、琵琶湖周辺に団体でスポーツやキャンプ、研修などを目的に来ている人が多いという感じなのでしょうね。
この日の宿泊はこちらを利用させていただきました。
部屋も綺麗で、景色もよく、かつ食事もとても豪華で美味しかったです。その割にお値段はとてもリーズナブル。満足度の高いお宿ですね。
今津の宿
今津は実は湖西の中心的なエリアなのです。
古くは大津から敦賀へと抜ける「北国海道(西近江路)」と、小浜から繋がる「九里半街道」の結節点であり、古津から今津いう地名の変遷にみられるほど、港町としてはとても古くからあり、湖西での重要な位置を占めていた町なのです。
他の県内の例に漏れず、今津もいまではそのような賑やかさはなく、ところどころにかつての繁栄の爪痕が残っているといった感じです。
でもそれがこの町・今津の魅力だったりします。
湖岸沿いの北国海道の街並みは宿場町だった風情を残してますし、いまでも今津港は琵琶湖汽船の発着場として、定期観光船が運行されています。
またはるばる対岸から船で渡ってやってきたW.M.ヴォーリズは、この地で布教活動とともにいくつかの建築物を作っています。それらが残る街並みは「ヴォーリズ通り」と呼ばれ、今でも見学などができるようになっています。
ヴォーリズ通りに残る商店街は、地元の人たちにとっても大事な生活の場として息づいています。そこには西友さん(せいゆうではない、にしともです)という魚屋さんがあったり、池本酒造という酒蔵、お肉屋さんなど、滋賀の美味しいもんが揃います。
私、ここ大好きで、この辺りに来ると西友さんで小鮎やモロコの佃煮買ったり、池本さんでお酒買って帰って、家でゆっくりと味わうのがたまらないんです。なので基本的に私のサイクリングには常にリュックか大きめのサドルバッグは必須だったりします。
そんな今津。宿も多かったりします。
やはり、今も湖西の重要なポジションは揺るがないのかもしれませんね。ちなみに高島市の市役所は新旭駅前なんですが…。
このエリアで伺ったのは、まずは北国海道沿いの2軒。
まさに街道沿いの旅籠といった風情の「福寿旅館」さん。
街道の湖岸よりにあるので、目の前はまさに美しい琵琶湖が広がります。しかも宿の敷地から浜へと降りることができ、まるでプライベートビーチのようです。この立地だけで泊まってみたい!
建物は古く、家族経営の小さな旅館ですが、そんなビワイチと街道旅が楽しめる宿なんて私にとっては最高の条件。ほんとに今度泊まりに行きます!
福寿旅館さんの近くにあるのが「丸よし旅館」さん。こちらも街道沿いにあり、アットホームな雰囲気の宿です。現在、ビジネスでこられる方の長期滞在などが多いそうですが、ビワイチなどの個人旅行の受け入れは可能とのことです。
大きなホテルもあるのが今津。
ビワイチサイクリストには御馴染みかと思いますが、湖岸の今津周遊基地があるあたりに、ひときわ大きな建物が見えるのが「今津サンブリッジホテル」です。
こちらは本格的なリゾートホテルで、8階建の高さから望むレイクビューはきっと素晴らしいと思います。竹生島やマキノといった観光地にもアクセスしやすいので、この辺りの宿泊施設としてはまず思い浮かぶのではないでしょうか?
今津駅前にも大きなホテルがあります。
「ホテル可以登」さんは、いわゆるビジネスホテルですが駅前の立地が便利ですね。
ホテルロビーを入ってすぐにある大浴場は、宿泊者でなくても350円で入ることができるのはありがたい。
こちらの可以登さんは安曇川駅前にもチェーン展開されていますよ。
今津の最後は「料理旅館 丸茂」さん。
こちらは今津の宿の中でも最も湖岸から遠いのですが、ビワイチのサイクリストに人気の高い宿です。ここのオーナーがとにかく楽しい方で、宿に入るとたくさんのガンプラがお出迎えします。オーナーの力作でかなりの腕前だとわかる代物。
オーナーのキャラが面白いお宿ではありますが、なんといっても一番のこだわりはお料理。自慢の料理は特にファンが多いとのこと。
名物のキジ鍋は私も一度食べてみたい!
そんな料理と伝統ある建物、オーナーの人柄と揃って、人気が高いのもわかります。
いや〜、ほんと湖西の宿はなかなかバラエティーに富んで面白い!
(つづく)
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