ヤジキタ2020甲州街道サイクリング、スタート!
こんにちは! フナズシマルです。
2020年9月19日〜22日の連休に、江戸時代の五街道の一つ、「旧甲州街道(甲州道中)」を自転車で辿る旅に行ってきました。
この旧街道サイクリングのルール、それは昔の旧街道が残っている道を舗装路・未舗装路関係無く、できるだけ忠実に自転車で辿るというもの。
これまで、東海道(京都・三条大橋〜東京・日本橋)、中山道(東京・日本橋〜滋賀・草津)を走りました。
ということで今回は五街道の3つ目でございます。
本当は天候の安定する5月のGWに予定していましたが、ご存知のコロナ禍による緊急事態宣言を受けて断念…。
台風覚悟で9月に再設定しました。
週間天気予報の1週前時点では雨予報…、厳しい旅を覚悟していましが、直前にはどんどん降水確率が下がっていき、ついには晴れマークに!
こうなるとたかだか200km程度の行程、まさに遠足気分。
ウキウキでの出発です。
諏訪湖を目指す列車旅
東海道や中山道と違って甲州街道は滋賀や京都には繋がっていませんので、まずは今回諏訪湖まで輪行し、そこからのスタートです。
いつもながらアホそうなおっさん二人は、京都駅で浮かれながら写真を撮ってもらい、新幹線で名古屋へ向かいます。
名古屋駅で降りることなんて滅多にありません。しかも在来線のホームに立つこともあまり記憶にない。
駅のホームにきしめんの立ち食いがあるのですね。
さすが名古屋。
と、これに目敏くY工場長が反応!
「おい、名古屋ったらきしめんだろ? きしめん食って行こうぜ!」
とまだ朝のうちにも関わらずズカズカときしめん屋さんに入っていきました。
えー?朝っぱらからもう食うの?
と思いながらも頼んでみると、なかなかこれが旨かったりする。
濃いめの出汁にもっちりとした麺、海老天に卵がついてワンコインとは素敵です。
さて、ここから特急「スーパーしなの」に乗り換え、長野県の塩尻駅までの鉄旅。
南木曽駅あたりからは車窓には2年前に走った中山道の風景が見え隠れします。あの時の木曽路の景色や、宿場名と同じJRの駅名に一人懐かしみながらの鉄旅…
うん? たしか一人旅じゃないよな?
今回も同じくY工場長と一緒の旅なのですが案の定あまり景色に興味ないご様子…
「あ?この辺走ったんだったっけ? へー…」
って…。
そんなY工場長、塩尻駅について早速興味を示したのはこれまた食べ物。
朝、きしめん食べたのにまた麺食ってますやん。
事前に長野マスターのHさんから「塩尻の駅蕎麦はオススメ」との情報は貰っていたものの、朝から麺を連チャンって食い過ぎでしょ!
と言いつつ、私もざる蕎麦食べましたけどね…。
塩尻から上諏訪までも贅沢にも特急あずさ号で向かいます。でも、たったの4駅なんです。
塩尻駅ってホームにブドウ棚があるんですよ。さすがワインの名産地。
勝手に取って食べてもいいものかと思いましたが、どうやら違うようですね。
諏訪湖に着いた!
最新車両の特急あずさは未来感あふれる室内で快適でしたが、あっと言う間に上諏訪の駅へ。
このあずさ号、このまま乗っておけば新宿まで行ってくれます。
京都駅を9時に出て12時30分には上諏訪到着。
中山道サイクリング旅の時はこの行程を4日間かけて走ったわけですが、あまりにもあっけなく諏訪湖についてしまいました…。
もう手慣れたもので、二人とも着いた早々からササッと輪行袋から自転車を取り出し組み立てます。
今回は新たな武器、GoproMAXを持参してきておりますのでマウントに装着。
たかだか200km程度の旅には不必要と思えるほどの大型サドルバッグや、トップチューブバッグを取り付けて、コテコテの旅仕様で今回の旅に出撃です。
と言っても、この日は諏訪湖への移動がメイン。
昼から諏訪湖をクルッと回って、ここ上諏訪の温泉旅館で一泊という完全旅行気分な1日なのです。
自転車の旅ってどうしても過酷さが付き纏うのですが、今後のフナズシマルが取り組むのは楽しい自転車旅を世の中に提供していこうというもの。そればっかでは世の皆様に自転車旅の楽しさを届けることはできません。
どちらかと言うと楽しい80%+しんどい20%くらいが、スイカにかける適度な塩のように甘さを引き立ててくれ、旅行としての楽しい思い出になってくれるのですから。
実は今回、観光的な自転車旅の楽しさって?と言うのをテーマとして携えておりました。
と言うのが、今回のゆるゆるサイクリングの理由でもあるのです。
スワイチへ!
スワイチは一周たったの16km。
それに比べ琵琶湖は200km、デカすぎ…
速い人なら1時間もかかりませんから…。スワイチは敷居が低くていいですね。
もはや徒歩でもいいくらいですが、徒歩だと(しんどさ)が勝ってしまう…。自転車ならママチャリでも楽勝!そんな距離感を意識しながら、諏訪湖周辺を観光しながら走っていく企み。
SLがあったので立ち寄って運転室に乗ってみたり…
ガラス館を見学してみたり…
普段のヤジキタのサイクリングなら、まずは立ち寄らないようなスポットを攻めます。
そうすると、
遠くに望む八ヶ岳連峰の景色に感動したり、
道端にカリンの木を見つけてみたり、
なぜか、こんなところで「琵琶湖周航の歌」の碑を見つけたりできました。
これこそ、徒歩でも車でもない自転車の移動能力が見せてくれるものです。
ちなみになんで諏訪湖畔に琵琶湖周航の歌の碑があるのかと言うと、この歌の作詞者:小口太郎がここ岡谷市の出身だから。
小口太郎は現在の京都大学の前身となる旧制第三高等学校のボート部に所属しており、琵琶湖を周航中に故郷の諏訪湖を思い出しながらこの歌詞を作ったのだそう。
えっ? と言うことは、琵琶湖就航の歌は実は諏訪湖の歌と言うことか…?
まさかの事実が判明してしまいました。これを知った滋賀県民の失意の程やいかに…
せっかくなのでもう一つ見つけた滋賀と諏訪湖の繋がりの件。
ガラス館に立ち寄った時に、ある絵本が置いてあったので読んでみました。
それは「甲賀三郎伝説」と言うもの。
甲賀三郎は、長野県諏訪地方の伝説の主人公の名前。地底の国に迷いこみ彷徨い、後に地上に戻るも蛇体となり諏訪の神になったなど、さまざまな伝説が残されている。近江を舞台にした伝説もある。 ウィキペディアより引用
甲賀と聞くと滋賀県民は甲賀忍者の甲賀市を思い出しますが、この時に読んだ絵本の出だしも近江国・甲賀に住む三郎とありました。どうやら歴史的にも琵琶湖と諏訪湖は縁が深いのかもしれませんね。
いよいよ甲州街道…
釜口水門と言われる、琵琶湖で言うところの瀬田川・洗堰のような場所へ(いちいち滋賀県を絡ませるややこしいヤツ…)。
諏訪湖も31河川が流れ込んでいますが、出ていくのはこの釜口水門だけだそうで、ここが天竜川の起点になっているのです。
岡谷市の辺りは鰻のお店が多く、せっかくなので鰻重をと思いましたが、びっくりするお値段のお店ばかりでそそくさと退散…。と言うか朝から食べてばかりなんですけどね。
さて、あくまでもこの旅は甲州街道サイクリング。その主旨を忘れた訳ではありません!
ここから先は諏訪湖畔を離れて旧中山道を進みます。あれからもう2年たってるんですね。でもちゃんと覚えています。懐かしい思い出に浸りながら中山道を進みます。
前回は立ち寄る時間もなく通り過ぎた「諏訪大社・下社春宮」に寄ってみました。
諏訪大社って合計4つもあるんですね。
中山道沿いにあるもう一つの諏訪大社、下社秋宮にも寄ってみます。
本殿に微妙な違いがあるそうで、別のツアーのガイドさんが説明していたのを横で聞いて、なるほど…ってなっていました。
と、この秋宮の手前に実は甲州街道の起点がありました。
甲州街道はこの下諏訪を起点に秋宮の真前を横切りつつ、上諏訪へと向かっていきます。
中山道はと言うと、ここから90度折れて魔の激坂、塩尻峠へと向かっていくのです。
と言う訳でここからが甲州街道サイクリングのスタート!
上諏訪までのたった一区間です。
長野マスターのH氏から、スワイチするならここに寄れと言われていた「タケヤみそ会館」。
ここでいただける1杯110円の豚汁が絶品だと言うので楽しみに来てみたのですが、なんと閉店後でした…。で、Y工場長に怒られる…の巻。
訳ありの宿!?
もういっちょ、観光スポットで挽回したいと思います。
諏訪湖間欠泉センターでは、間欠泉噴出のタイミングにバッチリ。
温泉地気分が盛り上がります!
ちなみに、この時点でY工場長には本日の宿のことは一切伝えていませんでした。
案の定、間欠泉にもいまいち興味のないY工場長、ここが温泉街であることすらイマイチよくわかっていない様子…。
宿の予約の際に、GoToトラベルの影響もあるのかなかなか部屋が取れなくて、結果的にとある宿の「訳あり部屋」と言う格安のプランで予約していました。
その訳ありと言うのは事故物件とかそんなのではなく、要するにビジネス利用の極狭部屋だったのですが、Y工場長には「訳あり部屋」なので覚悟しておいてくださいねと脅かしておきました。(意地悪なフナズシマル…)
たった16kmのスワイチを堪能し、いざ宿へ向かいます。
いつもなら暗くなるまで走り、チェックインの時間ギリギリ、いやオーバーになることもしばしばあるヤジキタの街道サイクリング。この日は超余裕!
間欠泉センターからは上諏訪の温泉街はすぐそこ。
さて、訳ありの格安宿は…
この日の宿は、上諏訪温泉の大型観光旅館ホテル「浜の湯」さんでした。
ロビーもめちゃくちゃ広くて豪華!
予約した部屋も極狭部屋と言いつつ、ビジネスホテルのシングルルーム程度はあるので全く問題なし! 食事はなしの素泊まりプランですが、自転車も事務所で預かってくれると言う神対応までしていただきました。
で、チェックイン後は一風呂浴びて着替え、晩飯求め地元の居酒屋探しに!
上諏訪駅前で、「飲み食い処 ひなた」と言うフナズシマル好みの雰囲気を醸し出すお店を発見!
美味い、安い、愛想が抜群!
たまたま入った店ながら、長野の地元料理の話が聞けたりしながら酒が進みました。旅館の料理もいいですが、地元の味を地元の人がたくさん集う店で味わうのが最高ですよね。
ここは上諏訪の神居酒屋と言っても過言ではありません。あ〜幸せ!
明日からの旅、果たしてこんな調子で行けるのか?
GoproMAXで撮影したダイジェスト動画
甲州街道マップはこちら
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