ヤジキタ2020甲州街道サイクリング(2)諏訪湖から甲府へ

2日目スタート! て、まだスタート地点ですが…

旧街道サイクリングファンの皆様こんにちは! フナズシマルです。

今回は9月に走ってきた甲州街道の2日目、長野県・上諏訪宿から山梨県・石和宿までの様子をお届けいたします。

 

初日の様子はこちら↓

ヤジキタ2020甲州街道サイクリング(1)スワイチ〜スタート!

 

さて、昨日は体力使ってないにも関わらず、夜の栄養補給はたっぷりと取ってしまったヤジキタの二人…。

旅館「浜の湯」は格安シングルの素泊まり(しかもGOTO利用でさらにお得)でしたが、そこは豪華な宿だけあって優雅な気分で過ごせました。

しかも嬉しいことに、自転車も事務所で預かっていただくなど嬉しい計らいも。

ロビーなどの屋内の様子を写真に撮ってSNSでシェアするとコーヒーが一杯いただけるので(私こういう情報は逃しません! セコイ…)、朝からロビーでまったり…

いや〜、旧街道の旅はどちらかというと冒険的な過酷さを求めてきた部分もこれまではありましたが、今回は本当にただの快適な旅行ですな。

浜の湯さん、本当にいい宿でした! ありがとうございました!

上諏訪温泉・浜の湯
住所:長野県諏訪市湖岸通り3-3-10
TEL: 0266-58-8000
アクセス:JR上諏訪駅 徒歩5分

甲州街道沿いの風景

2日目は、上諏訪温泉を出発し、八ヶ岳連峰を左手に、右手には甲斐駒ヶ岳を見ながら甲府を目指す約80kmの行程。

おそらく景色は最高だとは思いますが、高い山々の間を進む甲州街道、果たして険しくはないのでしょうか…

全体的には諏訪湖の標高(759m)から考えると、東京・日本橋(4m)へは基本的に下り基調であることはわかりますが、とはいっても多少のアップダウンは覚悟の上。いざ!

 

この日は素泊まりなので当然ながら朝飯はありません。

「あー、ワシは宿の朝食バイキングが楽しみなのになぁ…」と朝から好き放題言ってくださいます…

Y工場長の独り言を適当にスルーしながら、朝の澄んだ空気のなか、私は本格的に走り出した街道風情を味わいます。

 

長野の銘酒「真澄」の蔵がありました!

真澄と言えば、長野を代表する有名な地酒。全国の酒販店や居酒屋でも見かけることができます。

こんなところにあったのですねぇ…

上諏訪駅から甲州街道を甲府方面へ少し進んだ辺りの500mほどの区間に、5軒もの酒蔵が軒を並べてます。

あー知らなかった…。上諏訪は地酒好きの私にとっては天国のような場所だったとは…。

今度は酒蔵巡りに行きたいものです。

 

旧街道を走ってると、それぞれの地域で家屋に独特の形状が見られたりすることがあります。

この辺りのお家の屋根には菱形の飾りのようなものが付いたところが多く、また蔵がある家も多いのですが、蔵にはそれぞれ特徴的なマーク(家紋?)が付いてます。

旧家だけでなく、割りと最近のお家にも…

こんなの見てると面白いんですよね。

まぁ、Y工場長は相変わらず全く興味を示しませんが…

で、いつものごとくY工場長のセンサーはと言うと…

 

街道沿いのリンゴ園でした。

「この辺、リンゴがあるんだなぁ…」興味津々です。

まあ、ここ、長野ですからね。

 

工場長から農場長へ

そんなリンゴ園を横目に走ってると、「おい、エエとこあったゾー!」と、後ろから叫ぶY工場長の声。

振り返ったけど、民家のようなところに入ってこうとしてます。

??なにしてんの?

戻ってみると、そこは「上原果樹園」と書かれた一軒の普通の農家でした。

奥へとどんどん入ってくY工場長。不法侵入者だよ、まったく…。

「すんませ~ん!」

しばらくして、玄関から農家の奥様が顔を出された。

「リンゴがほしいんですけど!」とY工場長

なんだこのオヤジは…、農家に直接買い付け交渉するなんてマジか…!

 

すると奥さんが、旦那さんが今は外出中だから帰ってくるまで待ってくれと仰る。

待つ間、小屋の中に通していただいた。

突然現れた自転車乗りのオヤジ達にも関わらず、ご近所さんのごとく接してくださるのです。神!

でも、なんだかY工場長と通じるものを感じてしまった

Y工場長曰く、「ワシの田舎ではそんなもんだ。」だそう

 

で、ちょっと傷ものだけど、とリンゴを剥いていただいた。神!

 

で、この笑顔!

 

さらに生プルーンも… プルーンってドライフルーツの物しか見た事ない。

「あんまりプルーンって生では食べることないと思うけど、食べてみて! たくさん食べ過ぎるとお腹が緩くなるから気を付けてね」と奥さん。

 

リンゴ農園の旦那さんのお話を真剣に聞くY農場長

旦那さんが戻ってきたのでY工場長はリンゴを1ケース購入。後日家に届けてもらう手配をして、その後は旦那さんとの農業談義

いやー、それにしても朝っぱらから大変貴重な体験をさせていただいた。しかもリンゴやプルーンまで食べさせていただけるなんて。

ある意味こういうところはY工場長のすごいところだと思う。物怖じしないところというか田舎慣れしているというか。

ということで、ここから先はY工場長改め、Y農場長に変更させていただきます。

 

七里岩

気付いたらもう小一時間経ってしまった。まだ出発して何キロも走ってないのに。

朝飯は食べてなかったものの、フルーツのおもてなしですっかりお腹いっぱいに。

お昼はサントリーの醸造所のある白州のあたりで、と予定しつつ先を急ぎます。

金沢宿・旅籠 松坂屋
入笠山付近は高原の雰囲気
甲州街道では路傍に道祖神を多く見かける

どうやら甲州街道、ほんとに下り基調って感じです。朝っぱらから大幅に遅れたものの、その後はスイスイ。

この日は天気が悪くなると予報にはありましたが、今のところ曇りで留まってます。このまま甲府までできれば辿り着きたい。

 

蔦木宿本陣跡 撮影セットみたいに門だけ…

蔦木宿あたりから釜無川に沿って街道は進みます。

両岸が崖になっている釜無川の不思議な景観

橋を渡った時に、岩肌がむき出しの険しい川岸を見せる釜無川をみて、ちょっと変わった感じの川だなと私は写真を撮ってみました。

街道と釜無川の間に広がる黄色の絨毯が美しい。その向こう側には一定の高さで長く続く山?が

しばらくいくと川の向こう側が断崖のようになっているのに気が付き、その景観が珍しくってまた写真を撮ってみました。

ところどころが岩肌を見せる奇妙な景観

もうちょい進むと、どうも断崖がずっと続いている。

「不思議な景色だな」と写真を撮っていると、

「なんの写真撮ってんだ? あんな岩のなにが珍しいんだ? 変な奴だなあ

と、もっと変なY農場長に言われてしまいました。

 

この断崖の連続、調べてみると「七里岩」というそうで、八ヶ岳の山体崩壊と釜無川による浸食によって形成された、高さが1040m、長さ約30㎞にも及ぶ台地の景観だったのです。

航空写真で見ると、ちょうど韮(ニラ)の葉っぱのような形になっており、その先っちょにあるのが実は「韮崎(にらさき)」市なのです。(Google マップで一度調べみてください。面白いですよ。)

「ほら、ちゃんと意味のある景観だったでしょ? 韮崎市の名前の由来にもなっているという

この話にはちょっとは関心してくれたみたい。

この七里岩の終点までいけば韮崎。もう甲府盆地は目の前となります。

 

賑やかな台ヶ原宿

と、その前にお昼時。意外なほどスムーズに「台ヶ原宿」に到着しました。

賑わう台ヶ原宿と信玄餅の金精軒本店

少し手前からここが台ヶ原宿なんだとわかるくらい、ひなびた旧街道が賑わいのある場所に一変しました。

七賢の酒蔵 山梨銘醸

せっかくなので金精軒の特定の店でしか買えない限定品の「極上生信玄餅」を購入。

極上生信玄餅

消費期限3日の生信玄餅は、甘さ控えめなフワフワのお餅にきな粉と黒蜜が絡まりめちゃ旨! ちなみに信玄餅の起源は、東海道の安倍川餅だそうです。

 

古道

お昼を過ぎると青空が覗きはじめました。今回なかなかの晴れ男っぷりを発揮っしてます。

古道と書かれた真新しい道標

台ヶ原宿を過ぎてすぐ、尾白川沿いにグラベルロードな街道が姿を見せました。

実はその前に少し道を間違えて、というか事前に調べて引いた旧甲州街道のルートに従って進んでいたら行き止まりになってしまっていて、Y農場長に「んだよ…💢」って言われてしまったところ。

でもここは道標まであるんだから大丈夫っしょ!と進みます。

というわけで担ぐ…

でも途中から古道と畦道の区別がつかなくなり、若干迷うことに。

「んだよ…💢 いつものごめんなさーい、出すんじゃねーだろな?」

す、すみません…汗。道、わからなくなってしまいました…

 

ということで、畦道を担いでしばらく歩いてたら道らしきところを発見。なんとかリカバー。

古道を抜けかけたところに「無銘の巨塔」なるものがありました。

無銘の巨塔

碑文を読んでみると、見法寺というお寺が中心となって五穀豊穣を願うため、尾白川の向こう岸から切り出して持ってこようとしたけど、資金難で頓挫。その後こちらに安置されたということらしい。ざくっと言うとそんな感じ。

昔の人は面白いことを考えるものですね。

 

韮崎、そして甲府盆地へ

さて、いよいよ韮崎に入ります。すると…

「おい、富士山が見えるぞ!」

富士山のシルエット

そう言われて右手を見れば、二等辺三角形のシルエットが雲の影に隠れながら少しだけ姿を見せてくれていました。

私とY農場長が揃って心を動かされる数少ない対象の一つが「富士山」。

お互い、富士山には数回登っており、やはりこのシルエットが見えるといつも感動します。富士山って凄い山です。

 

 

先ほどの韮崎市の地名の由来、ニラの葉の先端はどうなっているのか?

そこも珍しく二人の共通する興味になっていました。

ニラの葉の先っちょにあった「雲岸寺」

30km続いた七里岩の先端にあったのは、雲岸寺というお寺でした。お寺の右側にはコンクリートで固められた七里岩末端の断崖。

旧街道を走っていると、このような地形の意味や土地の歴史も知ることになるのが2度美味しいところですね。

 

いよいよ甲府盆地に入ります。甲府に来たらちょっと立ち寄ってみたかったところ。

それは「信玄堤」。

南アルプスの急流である御勅使川が直角にカーブしながら、甲府の竜王という地で釜無川と合流します。どうみたって水害が多そうな地形

その右岸に武田信玄によって築かれたのが信玄堤という戦国時代から続く治水施設です。

教科書では見たことあったものの、実際に見たのは初めて。

公園となっている信玄堤
水流を弱める働きの聖牛が並ぶ信玄堤の景観

信玄堤の付近は公園になっており、シンボルでもある「聖牛」のある風景がありました。

 

 

本日のお宿・石和宿

本日の宿は石和宿(いさわしゅく)。

こちらも石和温泉という温泉地です。

石和健康ランド

そこからちょっとだけ離れた「石和健康ランド」。センスいいでしょ?

 

昨晩の高級旅館もよかったですが、我らにはどっちかというとこっちのほうがちょうどあっている?

到着すると、なんだか受付ロビーは大混雑。思わず、密やん!って思うくらい。

こちらの健康ランドはホテルにもなっており、我らはそちらを予約していたのですが、元は行き当たりばったりの旅も考えていたので、ちょっとこの光景にはびっくりです。

 

お風呂上がりの甲府ワイン、最高!

大浴場にゆっくりと入り、健康ランドのレストランに向かうとワインの試飲会が。

山梨といったらワイン!

ソムリエの方にあれこれと教えてもらいながら、甲府ワインを結構いただいちゃいました。

 

今晩はお出かけできないので(歩いて行ける範囲になんにもない)、部屋のみで赤白のワインを購入。

山梨の夜もまた飲んでしまいました

 

甲州街道マップはこちら

 

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