観光業の先にあるものを探しにいく

こんにちは、フナズシマルです。

2月はツアーがありません。よってほぼ無職みたいなもんです。売り上げゼロなので・・・。

ただ3月からのツアーに向けて色々と準備すべきことはたくさんあるので、そのための時間が必要だから、これはこれで丁度良いのかも。

あとはじっくりと事業を見つめ直す時間も必要。

一昨年の10月に登録料やら弁済業務保証分担金やら、資本金のかなりの金額を投資して始めた旅行業なのに、今のところその旅行業という武器を使えていない。

実際、現在の売上のほとんどはサイクリングガイドとライター。まさにこれなら法人にするまでもなく、個人事業主で十分なレベル。まだたいした売り上げもないし・・・。

唯一、Eバイクを10台手に入れたのは今のツアー受託の案件につながっているので、自転車は買っておいてよかったかな。しかし、あくまでも当社は旅行業がメインなのだ。旅行業としていかにビジネスを作れるか? ここが最も大事なのである。

先日のサスティナブルツーリズムでは、少し自身の方向性につながる考え方を教えていただいたと感じている。その時の記事がこれ。

この中で大切なことは「地域の旅行会社が作る地域の魅力を伝えるツアー」という商品は、それを買う人が地域の自然や文化などの持続性に貢献できるという価値をわかりやすく伝える技術が必要と感じた。さらに、そこから生まれるコミュニティーという、ココでしか手に入らない価値を生み出す商品であるということだ。

だからこそ、旅行業はコミュニティーサービス業でないといけないという考えに辿り着いたのだ。

今日、まったく別件ではあるが、ある方と話していてまた別の可能性を感じさせることがあった。

そこに住む人、文化、暮らしのあり方、景観……、そんな地域に住む自分たちがもっている強みを言語化(見える化)し、それをしっかりとブランディングして、受け取ってくれそうな人(マーケット)に届けるための仕組み。そのプラットフォームに旅行業はなれる、とその人は言うのだ。そして、その考え無しにビワイチを含む観光を進めて行っても非常に勿体無いと。

そうか・・・、旅行業は単にツアーを作って販売するというものではなく、地域のもつポテンシャルを整理して、「地域の生態系」を作っていく地域ブランドプロデューサーでなければならなかったのだ。残念ながらそこのところが全く理解できていなかったし、もっとセコセコした考え方でしかなかった。

事業を始めた以上「どうやってお金を稼ぐか?」は大事だが、その先にある「どんな世界を創りたいか?」というゴールイメージをしっかりと持っておく必要がある。まさにそれこそが事業ドメインだ。それを見失ってしまうとリスクテイクできないし、ちぐはぐな活動となってしまう。

ここで改めて【事業シナリオ作成シート】を元に事業の方向性を自問自答しながら整理してみようと思う。

自身の想い、事業の目的って何?

あなたは何のためにこの事業をやるの?

私は地元である滋賀が大好きです。だから滋賀の仲間や訪れる人の役に立ちたい。そしてもっと沢山の人に滋賀を知ってもらい、その人達が滋賀のファンになることで、琵琶湖を始めとした滋賀の自然、文化、暮らしが未来へ残っていくための力にしていきたい。さらには私の家族が暮らす滋賀がいつまでも人に優しく居心地の良い地域であってほしいという想いがあり、地域を盛り上げ、人と人の橋渡し役として活躍できる観光業を、私の人生後半戦の仕事にしたかった。

つまり、

◯自身の想い → 大好きな滋賀の自然、文化、家族や仲間の生活を守りつつ発展させたい

◯事業の目的 → 滋賀のファンを増やし、地域の活力にしていくこと

そのために滋賀の観光の一助になるべく、サイクリングツアーを始めとした着地型観光商品を展開する事業者になりたい。

そして、

◯その活動を通してどんな世界を創りたいのか?

 →琵琶湖の周辺に滋賀を愛する人が多く集まり、滋賀の暮らしを楽しみながら、みんなで滋賀の自然と文化を大切に守り育て生きていける世界を作りたい。

うまく自分の気持ちを表現しきれているかどうかはわからないけど、今の私の頭で表せる想いとしては、上記の様な言葉なんじゃないかと思う。

なので、自分だけが良ければとか、観光業だけが儲かるとか、そんなことは求めちゃいない。しかしそういった世界を作る仕事が人に価値を認められることは大切だと思うので、ちゃんと事業として行なっていきたい。

まずはビワイチのゴールイメージをそういったところに置いて考えていきたい。そのゴールイメージに近づける様に、来て欲しい人(ターゲット)をちゃんと設定して、その彼らが求める滋賀のブランディングをしていくことが今後重要な活動になると考える。

そんなコミュニケーションサービスを事業としてどのように作っていけるか? 創業3年目に向けて事業の核としていきたい。

(以上)