ヤジキタ2018中山道自転車走破(大宮~鴻巣)

2日目スタート!

2日目の朝も大変すがすがしい空が広がっていた!
トラックステーションの個室は思ったよりも快適で、大して疲れていた訳ではないものの良く眠れた。
最近は普段ブログを書くのに午前5時に起きていた事もあり(いわゆる朝活)、同じように5時には目が覚めてしまった。スタートの7時まではまだ時間がある。
ヒマなので実はこの日もブログを書いてみたりしているのだが、(ある意味習慣化してきれいるのかな・・・)それだけでは時間も余るので部屋の外へ出て、ふらっと歩いてみた。

ふと窓の外を見ると、朝日を浴びたたくさんのトラックが隙間無く並んで照らされている。

見よ!この隙間の無さ。さすが皆さんプロである

宿泊施設の部屋よりもはるかに多くのトラックの数だ。きっと運転手の方々は自分のトラックで一晩過ごしているのだろう。こういった方々がネット通販全盛の日本の物流を支えていて下さっているのだ。もしかするとヤジキタが泊まった事で、この日の運転手さんの部屋が二つ無くなったのだとすれば、ちょっと申し訳ない・・・

この施設、宿泊客にはソフトドリンク飲み放題という特典がある。何杯かコーヒーを飲みながらFacebookに書き込まれて頂いているコメントをチェック。SNSの良いところは、離れていても仲間と一緒に旅をしているかのように身近に感じることろ。コメントを見るのも楽しみ!

一通り返答して部屋に戻りチェックアウトの準備を整えて下りると、Y工場長がすでに朝ご飯の最中だった。1階のラーメン屋には朝ご飯用のメニューもあり、これがめちゃくちゃ安い!
Y工場長と同じ「朝定食(280円)」を頂く。

まだ二日目と言うのに若干胃もたれ気味?のお腹には丁度良かった。

 

上尾、桶川宿へ

少し肌寒さを感じる中、2日目スタート!まずは中山道まで戻るため、JR大宮駅方面を目指す。

今日は中山道最初の難所「碓氷峠」にほど近い、磯部温泉までの約95㎞。
しばらくはJR高崎線に沿って続く県道164を真っ直ぐ進む。JRの線路は高崎で信越本線となり、横川駅まで中山道と並走している。
この辺りまで来ると、少しづつ郊外の雰囲気に変わっていってるのを感じ始めた。

 

上尾宿を通過・・・


上尾宿 本陣跡

 

郊外の街並みの中、単調な道を進んでいくと「桶川宿」に着いた。


現役の旅籠として残る武村旅館

 

ここにきてようやく旧街道らしい雰囲気の建物がいくつか現れた。


(左)旧小林家住宅 (右)蔵造りの商屋 矢部家

浦和・大宮・上尾と史跡も少なめだったが、歴史情緒のある街並みがここが中山道であると語り始めてくれた。やっぱりこうでないと!

 

桶川本陣跡はどうやら人の敷地内らしい。入り口は史跡らしく作ってあるのだが中には入れなかった。

 

ひな人形の街「鴻巣宿」

さらに道を進むと、

赤い看板が目立つエリアに入った。「鴻巣宿」である。

どうやら雛人形を始めとした人形作りの盛んな地域みたいだ。街道沿いにはいくつもの人形店が並んでいる。どおりで赤い色が多いわけだ。

資料によると江戸時代には人形業者31軒に、職人300人を抱えた一大産地で、近代においても関東三大ひな市に数えられていたほど。

また2月中旬から3月にかけて「鴻巣びっくりひな祭」というイベントが行われており、メイン会場には1830体もの巨大なひな壇ピラミッドが出現するということだ。

 

そんな鴻巣宿の人形店を見ながら少し進むと、鴻巣市産業観光館「ひなの里」があった。

こちらでは鴻巣宿の歴史の紹介を始めとした観光案内や、お土産の販売なども行っている。敷地内にある明治期に作られた立派な蔵が気になり自転車を止めた。

ヤジキタが入っていくと職員の方が暖かく出迎えてくれ、鴻巣の歴史や付近の見所について大変丁寧に教えてくださった。この時出会った職員のTさん、我々の旅である中山道自転車走破にも興味を持ってくださり、Facebookグループ「ヤジキタ2018中山道Road to Kusatsu」でも応援コメントを沢山いただいた。

そのTさんから「この近くにある勝願寺のなんじゃもんじゃの花が丁度見ごろですよ。是非見に行ってください!」と教えていただく。

鴻巣は江戸から徒歩1日で来ることができる距離で、徳川家康が鷹狩りに頻繁に訪れた場所だったそうだ。いわゆる徳川家のリゾート地といった感じか。休泊場所として「鴻巣御殿」も建てられている。勝願寺はその鷹狩りの助力を命じられた寺で、「葵の御紋」の使用を許されたほどの由緒正しいお寺だ。

こういった情報ってやっぱり地元に方に教えていただかないと知りえなかったりするもの。

いろいろ教えていただいたので荷物にならないお土産はないかと探すと、雛人形の折り紙セットがあった。ちょうど工作好きな娘にいいかな?と2つ頂くことにした。

 

また、出会いの記念に5月の鯉のぼりがなびく中庭で集合写真を撮らせていただいた。我々にとっては、こういった出会いはまさしくプライスレスの旅のお土産である。

 

さっそく、教えていただいた「なんじゃもんじゃの花」を見に行くことに。

私は滋賀の沙沙木神社で見たことがあるので「なんじゃもんじゃの花」がどんなものか知ってはいるが、Y工場長はこの時まで知らなかったようだ。

 

ひなの里からすぐのところに「檀林 勝願寺」があった。

大きくて重厚な仁王門の中には、ちょっと可愛らしい顔の仁王様がいた。なんとこの仁王様、他の神社から送られたものだそうだが、こちらの門に収まり切らなかったため足を切られているらしい。金網越しに見たときは気づかなかった・・・。

そこから先の本堂の前にその木はあった。

沙沙木神社で見たそれよりもずっと大きくて立派な「なんじゃもんじゃの木」が、クリーム色の小さな花を満開にさせていた。その姿はまるで巨大なカリフラワーを思わせるようで、どこか異様で見るものを圧倒する。

ひなの里に立ち寄らなれば、この光景を目にすることがなかったかもしれないと思うと、なんか不思議な縁を感じた。

 

間の宿吹上から荒川を目指す

中山道は鴻巣宿の端で県道164号を離れ、県道365号へ。

JRの線路を横切り、吹上という場所で再び線路を渡るという若干複雑なルートとなっている。吹上は「間の宿」と言われた宿場と宿場の間に設けられた休憩場所があった場所。

この先、中山道は荒川の土手を走る「久下の長土手」と言われる場所にでる。

鴻巣のKさんから教えていただいたのだが、荒川のこのあたりが「日本一の川幅」(両岸の堤防までの距離を川幅として計測した場合)として認定されているところらしく、その川幅は2537m!

そんな場所を中山道は走っているのだ。ここは今日一の雄大な景色が見れるかも・・・。

 

川が近くなってきたためか、「榎戸堰公園」という場所があった。ここを流れるのは元荒川の呼ばれる川。元というくらいだから昔はこちらら荒川の本流だったのだろうか。

 

この流れを見下ろす形で坂を上がっていくと現在の荒川の土手に出る。「久下の長土手」だ。

ここまでずっと街中だったので自転車の本領を発揮していなかったが、ここからしばらくサイクリングとしての楽しさを味わえそう! 約2.5㎞のサイクリングロードの先は熊谷だ。

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