ヤジキタ2018中山道自転車走破(日本橋~大宮宿)

日本橋からの東京ポタリング?

さて、ようやくスタートしたヤジキタ。
ホント、日本橋には良いイメージしかない。ずっと日本橋にいたいくらいである。

住みたい!  無理か…
(橋の下ならいつでもどうぞ、とか言われそうなのでこのへんで…)

 

今日の宿泊地は埼玉県大宮市。
日本橋から板橋、蕨、浦和、と進んで4つ目の宿場町。たかだか30km程度なので、今日は東京ポタリングと言ってもいいくらい。
私は3年前の単身赴任時代、東京中を自転車で走りまくった。そんなことでもなければ出張や旅行で東京を訪れる人が自転車で東京を走ることはなかろうと、ここから先しばらくはY工場長を東京自転車散歩へご案内。

 

まずは日本橋から真っ直ぐ進むと「万世橋」。 アキバの電気街が見えてくる。

電気街を手前で左に曲がりつつ、少し坂を上がる。東京は自転車で走るとよくわかるが、本当にアッフダウンが多い。

で、最初の寄り道ポイント「神田明神」へ。

江戸の総鎮守府でこの旅の安全を祈る。これで万全・・・のはず。

中山道は日本橋を出発点として、しばらくは国道17号となっている。
神田明神を発って、道なりに進むと有名な「東大赤門」が見えてきた。

自転車を降りて赤門をくぐってみた。
ここが日本の最高学府か…ただそれだけ?なのに赤門の周囲には多くの観光客がいる。我らヤジキタもその観光客うちだが。
観光客として入るぶんにはいとも簡単なのに、学生としてこの門の先に入るには我らには途方もなく難しい。

Y工場長が「この辺歩いているヤツら、みんな賢そうに見えるなぁ…」とポツリ。
たしかにそんな気がしないでもない。

 

巣鴨のなぞの赤パン

国道17号をしばらく行くと❝おばあちゃんの原宿❞こと「巣鴨地蔵通り商店街」へ。

前回の東海道もそうだが、東京に残る旧街道は今も賑わっているところが多く、ここも自転車は押して歩くしかない。

  

有名な「とげぬき地蔵」に立ち寄る。

と、目の前に赤いパンツを売っている店が・・・なんだこれは?

よく見ると周囲にも赤いパンツ屋がたくさん。どうも赤は気力や運気がアップするという縁起担ぎもあってか、「幸福の赤パンツ」ということで巣鴨のマルジというお店が売り出したところ人気になったよう。なんと赤パン専門の店舗もあるくらい。

Y工場長、子供へのお土産にと早速ゲットしていた。それ子供ホントに喜ぶの?? 奥さんへの土産だったらきっと怒られそうだ。

 

板橋宿のミステリースポット

さて商店街の喧騒をようやく抜けると、そろそろ「板橋宿」。

JR埼京線・板橋駅の手前に「新選組隊長 近藤勇」の墓所がひっそりとある。

近藤勇はここで斬首されたんだなあ・・・。あまり歴史に興味のないY工場長も、ここには興味津々だった。

 

さて、国道17号を斜めに横断する形で中山道は横切っていく。旧街道が新しい国道などで分断されている場所が私は好きだ。道が途切れたら周りを見渡せば、かならず旧街道の名残がどこかにあるのだ。そんなものを見つけるとちょっと嬉しい。

 

ここが板橋! 板橋区の名前はここから付いた。全国には板橋、土橋、石橋などの地名があるが、昔は川に橋がかかるということはそれだけ大変な事であり、地名にするだけの人々の思いが込められたものなのだ。

 

板橋を少し過ぎたあたりに「縁切り榎」という榎がある。江戸時代にはこの榎の皮を煎じて飲ませれば縁が切れると信じられ、様々な伝説が残る。ネットで検索すると今でもかなりのパワー(ミステリー)スポットとして縁切り榎は有名なようだ。

ヤジキタが写真を撮っている間にも一人の女性が・・・一体彼女は何を願ったのか?    おーー怖い・・・

 

東京さようなら、埼玉こんにちわ

志村坂上から国道17号を少し外れ、「清水坂」と呼ばれる下りに。

隅田川手前のコンビニで休憩。ここ滋賀で買った「走井餅」(滋賀県大津の東海道名物)を食す。ここは東京・中山道だが、細かいことは気にしないでほしい。

 

 

隅田川&荒川を渡るといよいよ東京都とも別れて埼玉県・戸田市に入る。

このあたりも舟渡とか川岸という地名が並んでいるだけに、川渡しの関係の人も昔は多かったのだろう。埼玉県最初の宿場町は「蕨宿(わらびじゅく)」である。蕨(わらび)って皆さんは読めるのだろうか? 私はもちろん・・・読めなかった。

この日は「苗木市」というイベントが開催中だったようで、ここも自転車を押して進むしかない。Y工場長、実は畑をやっているので苗木には興味ありげ。ただ持って帰るわけにはいかないので残念そう・・・。

蕨宿中央付近に「蕨市歴史民俗資料館」というのが無料開放中だったので入ってみた。

今日は時間もあるのでゆっくりとこんな見学なんかもできる。東海道の時はひたすら走るだけで、こういった寄り道はほとんどできなかった。街道旅も少しはカイゼンしているのだ。

 

もうあとは浦和宿・大宮宿と本日のゴールまでは目の前。余裕余裕!

ここから先の中山道は国道17号をしばし離れ、県道がメインに。浦和市内あたりからは浦和レッズの幟や看板などが目に付くようになってきた。さすがサッカーの街。

気が付くとサッカー少年が自転車で我々を横から抜き去っていった。(ヤジキタのんびり走りすぎか・・・)私も大人なので少年相手に「ロードをなめんじゃねえ!」とかムキになることはせず、そのまま少年の後ろについていった。が、逆に少年は意識したのかさらに頑張ってスピードをあげていく。でもこちらは中年ライダーとは言えロードバイク、さすがに信号などでは追いついてしまう。また少年頑張る・・・また追いつく。なんかちょっと意地の悪いオッサンと思われていないだろうか・・・。そんなことをしているうちに浦和にたどり着いた。

 

浦和宿はちょうどうJR浦和駅のど真ん前を通っており、完全に街中。それもあってか史跡らしいものはあまり見当たらなかった。この先真っ直ぐJRの線路沿いを進む。

 

さいたま新都心の「さいたまスーパーアリーナ」を左手に見ながら走っていくと、

武蔵の国一宮「氷川神社」の鳥居が見えた。

氷川神社はここ大宮の地名の元になった神社である。中山道である県道164号から分かれた参道はおよそ2㎞先まで続いている。

 

本日2度目の神社参拝。 「そんなに祈らんでも大丈夫だろが・・・」とY工場長。別に私もそんなに信心深い人間ではないが、街道好きとしては大宮の地名の元になったなんて聞いたら寄らないわけにはいかないのだ。けど大宮っていうほど大きいわけでもなく、(たしかに立派な神社だが・・・)割と普通の神社だった。

 

初日から過剰エネルギーチャージ・・・

本日の宿は中山道から3㎞ほど離れた国道17号線沿いの「ゆにろーず大宮トラックステーション」

旅費を節約するためにかなりの激安宿を選んだ。といってもお風呂あり個室ありで、1階にはラーメン屋も入っているという便利な場所。

すぐ近くにコンビニや中華の日高屋もある。宿はトラックステーションなのでアルコールは扱っていない。ということで着いてすぐに風呂に入り、日高屋で餃子とビールを注入! そしてコンビニで酎ハイゲットして、さらに宿のラーメン屋で締める。たいしてカロリー消費してないのに食いすぎである。

 

まあ、明日からの長丁場に向けてのエネルギーチャージだから・・・果たして無事にカロリー消費できるのか、こうご期待!(趣旨がかわりつつあるような・・・)

 

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