最終日は雨…
今時の天気予報は悲しいくらいに正確です。
一晩経過した窓の外のびわ湖は、昨日までの鮮やかな色を失って水墨画の様な世界になっていました。
ホテル琵琶レイクオーツカ様に、「閑雅の庭」と呼ばれる庭園があります。
傘をさして庭園に出てみれば、シトシトと降る雨が庭園の木々や梅の花を濡らして趣のある景観を作り出しています。このままここに滞在するならそんな風情も良いもんですが、まだ自転車で旅している途中という現実。
「もうここで自転車旅は切り上げてもええよな…」なんて考えが過ります。
別に一周することが目的ではないし、日本遺産カードはすでに10枚集まった。滋賀県内での自転車旅を自分で楽しんでみることが今回の一番の目的。ならば雨に体を濡らし辛い思いをしてまで旅を続ける必要はないよね…。
ホテル琵琶レイクオーツカ様からJR湖西線・近江舞子駅までは400mほどしかないので、輪行バッグに自転車を入れて歩いて行けばすぐにでも帰れます。
出発支度をしてチェックアウトを終え、
ホテルのスタッフの方にも「今日は雨ですけど自転車で行かれるのですか?」と心配していただきましたが、
「いや〜、雨なんで輪行しようかなって思っています。」と答える私。
そのまま自転車を押してホテルの外へと出ると、雨は思ったよりは小降り…だけど。
そういえば、以前に今治のシクロの家で出会ったハンガリー出身の友人と一緒に雨の中ビワイチしたとき、「雨なんて自然で遊ぶならあたりまえのもの。濡れればいいじゃん」って言って雨具も着ずに走っていたことを思い出しました。
そうだよな…。自転車って自然の変化も肌で感じながら、その変化による景色も楽しむことができるもの。雨のびわ湖の風景もそれはそれで雨でなければ見れない景色なんだよ。
ふと、その瞬間に自転車をバラすことなく跨っていました。
南湖エリアへ
幸い風は無く、カッパを着ているせいか寒さはそれほど感じませんでした。
この時期、至る所で綺麗な梅をみることができました。観光的に無名の寺院であっても境内の雰囲気が良いところはたくさんあります。そんなところにたまたま出くわすのも、自分だけの宝物を見つけた様で楽しいのです。
びわ湖沿いにあったベーカリーカフェを見つけて、なんとなく雨の琵琶湖を見ながらコーヒーが飲みたくなったのでフラッと入ってみます。ゆったりと急がないのでそんな無計画さが旅の幅を広げます。ただつい余計に食べてしまうのが難点…。
堅田に着いた頃、相変わらず灰色の景色でしたが雨は止んでいました。
堅田に来ると反射的に買ってしまういちご大福。堅田は嶋屋さんが圧倒的に有名ですが、こちらの金時堂さんも負けずに美味しい。堅田のいちご大福のレベルはなぜか高いのです。
ほら、言わんこっちゃない。また食べてしまう…。
浮御堂(満月寺)に到着。
ここで11枚目の日本遺産カードをゲット。せっかくなので滅多に入らない境内にも入って、浮御堂からの眺めを楽しみました。
お昼は大津市おごと温泉観光公園で。
日替わりランチは豆腐ステーキのカレーあんかけ。ちょっとボリューム不足な感じですが、豪華な食事が続いたのでこのくらいのヘルシーさがちょうど良い。でも仰木の里の棚田米を始めとした滋賀の恵をしっかりいただきます。
ついでに足湯に入って身体もあったまりました。
皇子山総合運動公園まで来ると、今回で最後の大会となる「第76回びわ湖毎日マラソン大会」の入場門が設置されていました。この翌日、記念すべき大会に花を添える形で日本記録の更新となったのですね。
滋賀県の小学生は必ず乗船する「うみのこ」。
これをみると帰ってきたなあ…って感じます。って三日間ずっと県内ですけどね。
フルビワイチの終点
ということで唐橋に到着!
最近この唐橋にビワイチの終点の看板が設置されました。本来の琵琶湖一周はこちらを回るルートですよ。その距離193km。
琵琶湖大橋を回る北湖一周(140km)がメジャーですが、せっかくのんびり巡るならフルを目指してほしいと思います。
ちなみに今回の「超のんびりビワイチ2泊3日の旅」は…
ジャスト300km!
平均速度:12.3km/h …超ゆっくり^^;
獲得標高:926m …300km走ってそんなに登っていないってのも滋賀のいいとこ!
ちなみに旅の費用は、
ホテル代〇〇円✖️2泊(朝夕食付)ー(1泊4000円✖️2泊) + ランチ代✖️3回
です。
これにさらなる特典として、
- 合計10000円の県内で使用できる今こそ滋賀をクーポン付
- 別途旅行会社の特典として1000円のお土産購入クーポン付
となり、かなりお得な内容になりました。
ホテル代◯◯円のところを入れてもらえればだいたいの費用感がわかると思います。ランチは今回現金で支払いましたが、クーポンを利用すれば一人当たり10,000円分の食事も可能でしたので、結構贅沢な旅にできたと思います。
なぜクーポン利用しなかったかというと、利用できる店舗の一覧がWEBから見れるんですが、たくさんあり過ぎてスマホで探すのが若干面倒になってしまいました…。
あと、せっかくなのでおうちで待っている家族にも恩恵をと思った次第。
居住地県内の移動だけど、自転車の旅ならこれだけダイナミックな冒険になったりします。何かあってもすぐに帰れる安心感も良いですしね。
それよりも、地元だからこそ見てこなかったり体験してこなかった景色や食べ物、そして宿泊先などが意外と多いのではないでしょうか?
コロナで国外はもちろん県外への移動も難しい今だからこそ、車ではなくあえて自転車で時間をゆったり使って地元を冒険してみるっていいと思いません?
きっと旅先での風景は、地元であることを忘れてしまうことになりますよ!
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