近江八景 第2弾
先日のブログ消滅事件の傷も徐々に癒えつつあるFunazushi-maruです・・・。
とは言っても、正直、若干萎えてしまったのもあって更新が滞ってます。すみませーん。
消えてしまった「ロードバイクで行く近江の城(6)瓶割山城」の記事も、せっかくの良い城跡なので復活させたいんですが、一度書いた記事をもう一回書くことほどモチベーションの上がらない作業はないんですよね…。
ということで、リハビリ的にちょっとずつモチベーションをアップさせていきたいと考えております。
➀比良の暮雪(比良山一帯:大津市)
➁堅田の落雁(堅田付近:大津市)
➂唐崎の夜雨(唐崎:大津市)・・・今回はコレ!
➃三井の晩鐘(三井寺境内:大津市)
➄粟津の晴嵐(粟津付近:大津市)
➅矢橋の帰帆(旧矢橋港付近:草津市)
➆瀬田の夕照(瀬田の唐橋付近:大津市)
➇石山の秋月(石山寺付近:大津市)
近江八景の第2弾は「唐崎」
ここ唐崎は大津京時代からの地名で、唐崎という字の他にも「韓崎」「辛崎」「可楽崎」など様々な字があてがわれたことも。
元々湖西は歴史的に朝鮮半島や中国などの渡来人との結びつきが強い地域と言われますが、この字にもそういった歴史が感じられます。
広重の浮世絵は有名ですが、他にも「枕草子」に登場するなど古代より湖畔の名勝となっている場所です。
そんな唐崎ですが、現在はひっそりとしてます。
大津方面からだと国道161号を進み、鶴喜そば唐崎店を越え、ミニストップが右手に見えた所の住宅街の裏手にあります。
看板も小さいので目立ちません。
実は私も地名以外はほとんど知らなかった有様で…
こういうところこそ、自転車の探索力が生きますよね。
さすが八景‼
近江の観光スポットらしいというか、奥ゆかしさ満点のアピール度の少ない唐崎ではありますが、そこには雄大な琵琶湖をバックにした絵になる風景が…
ミニストップ脇から住宅街の奥へ入ると目に入ってきたのが「唐崎神社」
ここ唐崎を守っていらっしゃいます。
ここは日吉大社の摂社になっていて、管理も日吉大社で行っているようです。
御朱印をもらいに来た人がいましたが社務所には常に人がいるわけではないようで、日吉大社へいかないともらえないみたいでした。
境内に入ると、枝を大きく左右に張り出した松が中央に鎮座しているのが見えて来ます。
その向こう側には琵琶湖。
ここから眺める琵琶湖の青がまた美しい!
近江八景では「唐崎の夜雨」として有名なので、快晴の真っ昼間の今回とは趣は180度違いますが、それでも大きな松の緑と琵琶湖の青が織りなす景色はなかなかのもの。
現在の松は数えて3代目だそうで、天正9年に植えられた2代目は枝振りが、東西72m・南北86m・高さ27mもあった超巨大な松であったのだそうです。
夜の暗闇に浮かび上がるその巨大なシルエットは見る者を圧倒した事でしょうね。
松より団子
多分昔から日本人はそうなのでしょう。
綺麗な風景を見ると美味しい物を食べたくなるもんなんですね。
ここ唐崎神社の前にはたった一軒みたらし団子屋さん「近江かぎや」があります。
聞けばこの店も江戸時代から続く老舗なんだとか…
最初、お客さんは私一人でしたが、結構次々とお客さんが入ってきます。
3本300円とのことで3本お願いすると、注文後にその場で焼いてくださいます。
少し焦げ目がついて香ばしさのあるお団子に、甘辛い醤油タレがしっかり絡んでます。
焼きたてのお団子は外はカリッと中はモッチリで美味しいのですが、特筆すべきはタレ!
絶妙な甘さ加減なんです。
京都の下鴨神社も「みたらし団子」発祥の地と言われてますが、ここ唐崎も「みたらし団子」発祥の地だそうで…どっちなんでしょうね。
ただ堅田でも触れましたが、堅田は下鴨神社の御厨という位置付けだったことから、もしかするとこのあたりも何か関係があるのかもしれませんね。
もう一つ「みたらし」に関するものが唐崎にはあるんです。
それが「みたらし祭」。
ここ唐崎神社の神事として毎年7月に行われています。
かぎやさんにも写真と手筒花火の筒が飾ってました。
そうこのお祭りの見所は勇壮な湖上での「手筒花火奉納」なんです。
そうとわかれば是非見たい! でも来年の夏までお預け・・・。
湖上の花火によって暗闇に浮かび上がる唐崎の松のシルエットを眺めながら、みたらし団子を食べるのも良いですよね。
唐崎神社&近江かぎや
寺田物産(近江かぎや)
住所 滋賀県大津市唐崎1-8-1
TEL 077-578-0277
営業時間 9:00~16:00
定休日 木曜(祝日の場合は営業)
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