ナショナルサイクルルートとなったビワイチへ2020初ライド!

ナショナルサイクルルート

皆さん、「ナショナルサイクルルート」って聞いたことありますか?

 

ナショナルサイクルルートを説明するまえに、実は自転車に関して国が大きく動き出しているということを知っておく必要があります。

平成28年5月に、国は自転車を活用推進するための法律を施行しました。その背景は第1条にあります。

この法律は、極めて身近な交通手段である自転車の活用による環境への負荷の低減、災害時における交通の機能の維持、国民の健康の増進等を図ることが重要な課題であることに鑑み、自転車の活用の推進に関し、基本理念を定め、国の責務等を明らかにし、及び自転車の活用の推進に関する施策の基本となる事項を定めるとともに、自転車活用推進本部を設置することにより、自転車の活用を総合的かつ計画的に推進することを目的とする。

自転車活用推進法 第1条より抜粋

 

この法律の施行を受けて、平成30年6月に「自転車活用推進計画」が閣議決定しました。

この計画のポイントをザクっと要約すると…、

 

➀自転車通行空間の整備推進

ナショナルサイクルルートの創設

➂シェアサイクルのサイクルボートの設置数を倍増

➃交通安全意識の向上と交通安全教育の実施

 

って感じです。

 

で、②で宣言されているのが「ナショナルサイクルルート」の創設なんですね。

そのルートはつい先日の令和元年11月に決定。そこに選ばれたのが…、

 

滋賀の【ビワイチ】なのです!

(その他、しまなみ海道サイクリングロード、つくば霞ケ浦りんりんロードが選定されています)

 

と言うことで、令和2年最初のロングライドにはやっぱりナショナルサイクルルートになった「ビワイチ」だろ、と3連休の最終日に走ってきました!

 

 

冬のビワイチは天気に注意…

自宅を出発したときはスッキリした青空。琵琶湖へ出ると穏やかな湖面が出迎えてくれました。ただ、比良山には覆いかぶさるような雲。麓まで霞んでいるところを見ると、時雨ていることがわかります。

「湖西は多少の雨はあるだろうな…」

この時期の湖西は、天気予報が晴れになっていても時雨になることが多く、「高島しぐれ」なんて言葉もあるくらいなのです。

 

今回の目標は8時間程度でフル一周すること。

アベレージ25㎞/hくらいで、あまり寄り道もせず平地では30㎞/h以上をキープ。風がどうかと思いましたが、気持ち追い風なのか気持ちよく進みます。

 

すっかりこの時期の見所ポイントとして定着した、守山なぎさ公園の「寒咲花菜(かんざきはなな)」畑まであっという間に到着。一面満開の寒咲花菜ですが、いつもなら背景に雪を冠り青白く佇む比良山脈が冬らしい張り詰めた空気感を演出してくれるのですが、今日は空気はモヤっとしてますし、雲がかかっちゃってます…。

ひとまず菜の花をカメラに収め出発しようとすると、出勤前のジャイアント守山店のS店長と遭遇。素敵な自転車で菜の花畑の様子を見に来られていました。

 

ビワイチと言えば、聖地碑に寄らないわけにはいきません。

しかし、ここから見る北の雲の分厚さに少々怯みます。「もう、菜の花見たしええかな…」って一瞬引き返そうかと思いましたが、何とか踏みとどまり進むことにします。

 

レベルアップした道路標示

自歩道や車道の路肩にはビワイチサイクリストを案内する道路標示が施工されていますが、これが知らないうちにレベルアップしていました!

少し前までは一部の区間での矢羽がある程度でしたが、ビワイチマークやブルーのラインがほぼ全行程で追加されています。とても目立ちますし、わかりやすい!

ただ、この「低速コース」「上級コース」って何? これは初めて見ました。

それまではビワイチと言えば、「ぐるっとびわ湖サイクルライン」のルートを基本として走って来ただけに、この表示はなんだか気になりますね‥‥。

このあと低速・上級の違いを確認しながら走ってみましたが、基本的に「低速コース」は従来の「ぐるっとびわ湖サイクルライン」の推奨ルートを踏襲しているようです。

で、ちょっと「?」なのが「上級コース」のほう。

どうやら今日の私みたいに、寄り道はあまりせずに短時間でビワイチを走る「上級」ガチサイクリストを対象としてるのか、県道などの割と交通量が多く広めの道を指定している感じです。ただ、県道ってホント怖いんですよね…。トラックがバンバン幅寄せしてきますし、自転車の走行帯は設定されているものの、実際には車は遠慮なくそこを跨いで走ってきますので。

車側も仕方ないのだと思います。トラックなんかは車道の幅ギリギリの車幅があるので、自転車の走行帯を避けようとすると、センターラインを越えるか越えないかくらいまで中央に寄らないといけませんし、対向車にぶつかる方が大事故になりかねません。これは全国的に言えることだと思いますが、日本の多くの道路自体が自歩道から自転車を車道に戻せる余裕がすでにないのです。

そんな状況の中、この「上級コース」への誘導は、県内のベテランビワイチサイクリストなら大丈夫かもしれませんが、初めてビワイチにチャレンジする方などは結構危ない思いをして、非常にストレスを感じる可能性が高いと思います。なぜわざわざ上級なんて設定したんですかね…この辺の理由は是非県の推進室の方に聞いてみたい。

ビワイチサイクリストの安全確保と、ビワイチの魅力発信がコース設定の肝でしょうから、できれば「低速コース」なんて後ろ向きな表現でなはく、「ビワイチ推奨コース」とか、「ビワイチ味わいコース」なんてのにして、あくまでも推奨は「低速コース」ですよってしてほしかったなあ…。せめて「カメさんコース」と「ウサギさんコース」とかね。

 

やはり降り出した雨…

案の定、雨が降ってきた…。

だいたいビワイチでは彦根あたりから気候が変わります。近江八幡から北の伊吹山を見たときに、曇って見えないときは雨の覚悟が必要とのこと。ちなみに今日は真っ黒でした…。

コンビニで500円のカッパを買って着ます。この季節に濡れたままのライドでは間違いなく風邪ひくので、このまま進むなら濡れないことが大事。嗚呼、輪行バッグ持ってきたら良かった…。

滋賀県立大学前のコンビニでカッパ着てると、真っ赤なジャージに身を包んだスマートでカッコイイ金髪のライダーが。よく見ると女性のようです。バイクはガッチガチに速そうなビアンキ。なんとなくガンダムの赤い彗星シャアを彷彿させる方です。彼女は雨の中このまま走るのだろうか…。500円カッパに身を包んだ、野暮ったいオッサンライダーは先に出発しました。

 

風もやや向かい風。ただいつものような爆風でないところが救いです。

結構本降りになってきたので、カッパは来ておいて正解。

 

なんとかここまでほぼ休憩せずに長浜の「道の駅 みずとりステーション」へ到着。

お腹がかなり減ったし、カッパを着ているためか汗が引かず体が冷えます。暖を求めて入ったもののそんなに温かくない…。

ひとまず腹ごしらえ。300円の大きなお稲荷さんが2つ入ったお弁当、これめっちゃ旨い。特に中身のおこわが最高です。

窓の外を見ると、青空が雲の隙間から少し見えてきました。

 

 

ビワイチ自動撮影カメラ

「みずとりステーション」の少し先に、カメラが設置されていることをご存知でしょうか?

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.navitime.local.cycle.shiga&hl=ja

 

上記のリンク先からビワイチ公式アプリである「BIWAICHI Cycling Navi」をスマホにダウンロードして、いくつか設定してからアプリを立ち上げたままカメラの前を通過すると、走っているサイクリストの雄姿を自動で撮影してくれるという優れもの。

ただし、スマホをバッグやポケットに入れていると動作しにくいらしく、推奨はスマホマウントなどでバイクのハンドルに付ける形が良いらしい。

私もやってみたものの、ポケットに入れたままだとうまく動作しませんでした…。せっかくのスゴイ設備なので、もう少し利用者を限定しない形だといいのですがね。

あとアプリが重いのか、私の貧弱な格安SIM&スマホではナビがちゃんと動作してくれません…。(ちなみにマイネオ&シャープAQUOS SH-M05)

なので、後でちょっと困ってしまうことになってしまいました…。

 

 

奥琵琶湖から湖西へ<ビワイチ後半戦>

海津までくるとすっかり青空に。太陽の光で湖面がキラッキラです。

冷えた身体も太陽光の赤外線ですっかり温まります。こうなるとちょっと暑いくらい。

でも、ここまで飛ばし気味で走ってきて、雨で体も冷えたこともあってか、脚が攣り気味に…。もうグイグイとは踏む力がでません。ペースがかなり落ちます。

まだこの時点では13時でしたが、果たして日の入りまでに帰れるだろうか…。

と、ボーっと走ってたら、彦根のコンビニにいた「シャア」がシャーっと一瞬で追い越していった…。「見せてもらおうか、連邦軍のモビルスーツの性能とやらを」なんてセリフはもちろんありませんでしたけどね。

 

ここまで道路標示を頼りに走ってきました。もちろん普段のコースは知っていますが、今回は敢えて初めてビワイチのナショナルサイクルルートにチャレンジしに来ました、っていう体でおります。なので素直に表示やその他の公式の情報を頼りにしてどこまで行けるかっていう実験です。

海津の桜並木を通りぬけて、海津集落の方面へ左折するところで道路工事のため通行止めになっていました。なので迂回することに。

念のためコースを見ようとビワイチアプリを見ると、私の貧弱スマホではナビが時計マークがクルクル回ったまま動かず…。仕方なく迂回路を進むことに。

迂回した先にもブルーラインが現れたので一安心。しかし途中でブルーラインが無くなってしまいました。これはちょっと不安になります。

やむなくしばらく進んだ先で、普段の湖岸コースに戻ります。まあグーグルマップもあるので迷うことはないとは思いますけどね。交通量の多い危険な道へ入り込んでしまう可能性もあるので、このあたりは改善が必要か。

 

その先でも基本的には「ぐるっとびわ湖サイクルルート」を踏襲したルートになっています。

迷ったのは、近江高島の街を抜けて再び湖岸に出るところ。私はいつもの通り国道下を潜り抜けて、国道の外側へ出る道を選びましたが、ここでブルーラインが無くなりました。

「えっ?前までここに矢羽表示があったよなあ…」

良く見ると、道路の反対側にブルーラインがかすかに見えます。どうやらこの区間は反対側にある歩道を進ませようというのでしょうか?

たしかにこの区間の先には「白鬚神社」があり、湖中鳥居の前に沢山の人が溜まるので、交通の問題にもなっています。最近では白鬚神社の境内側から湖岸側に横断する人がニュースにも取り上げられるくらいに問題視されており、渡らないように呼びかけもされています。でも来る人の多くはこの湖中鳥居を見に来ているので、どうしても渡りたいのが人の性。

その意味ではなおのこと、反対側に誘導すると横断する人が増えそうな気がするのですけどね…。 地下横断型の歩道などで、境内側から湖岸へアクセスできると良いのですけどね。

 

ここまであまり休憩もせず、昼前に食べたお稲荷さんだけだったので、無性にお腹が減りだしました。しかしこの白鬚神社を越えてしまうと、あまり食べるところがないんです。ハンガーノック気味になりながらフラフラで走っていって、なんとか志賀駅付近まで辿り着き、青木煮豆店に転がり込みました。

店内には石油ストーブとソファー。暖かいコーヒーと激旨どらッフルでホッと一息つきました。なんだかんだ結構キツイ…。脚もそろそろ限界が近い感じでしたので、温めつつ攣り気味の太ももをほぐします。

青木煮豆店の店主曰く、今日は自転車の人はほとんど来てませんって。というかお客さん自体かなり少なかったみたい。そんな日にビワイチしている私って…(笑)

結局30分くらい店主となぜか滋賀でのビジネスについての談議をしてしまい、ゆっくりしすぎたので「帰りが遅くなるのでそろそろ…」と出てきました。

 

気が付いたらもう16時。

でもワッフルだけではどうにもお腹は満足していなく…、続いて目に入ったお店に無意識に入ってしまっていました。

 

チューブレスの神様降臨!

高級バーガーでようやくお腹が満足したのでリスタート。今度は逆に若干胃もたれ気味に。

 

日の入りの17時が近づくころ、前タイヤが回転時に「プシュッ、プシュッ」と音がします。その際に何か白いものが、スプレーのように飛び散っているようです。

「むむむっ?? これはもしかして…」

はい。パンクですね。

しかし、私のアレー号には昨年末に導入したマヴィックのコスミックエリートUSTによる「チューブレスシステム」という強い味方が!

先ほどの白いスプレーのようなものは、チューブレスのシーラントだったのです。

シーラントが穴を塞いでくれていました

空気の出る音はしつつも、その穴をシーラントがその都度塞ぎ、徐々に空気の出る音が少なくなっていきます。タイヤを指で押しますが、さほど減圧はしてなさそう。

ということでそのまま走って行けました。

チューブレスの神様、ありがとう!

 

すげーよ、チューブレス。でもこの穴はその後はどうしたら…?

あれからしばらく経ってますがほぼ完全に穴は塞がっているようですが。

 

 

やっぱり真っ暗に…

で、お決まりの日没ライドになってしまいました…。

坂本に近づいた時に、ビワイチのブルーラインとは違う道路標示を発見!

1月19日スタートの大河ドラマ「麒麟がくる」の主役・明智光秀の家紋があしらわれた茶色のラインが、光秀の居城だった坂本城址まで続いていました。

現在の朝ドラと同じく、滋賀の各所で撮影されている今回の大河。めっちゃ楽しみにしているものの一つです。

 

その後は瀬田の唐橋を渡り、

 

イオン草津の前でゴール!

 

 

今年初のビワイチ、久々の日帰りだけに、いやーーシンドカッタ。でも、過去に何度もビワイチしていますが飽きないもんですね。

ナショナルサイクルルートになったばかりの「ビワイチ」。まだまだ発展途上ではありますが、確実にビワイチは進化していました! 今後はさらに世界に名だたるスペシャルなサイクリングルートとして、滋賀とびわ湖を発信してくれるはずです。

季節が良くなったら、もう一度ちゃんとナショナルサイクルルートを走ってみよっかな。

 

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