初めてのオーダーフレーム⑷・ついに完成!

ついに完成!びわ湖のグラベルロード

6月27日、ついにこの日がやってまいりました。

フナズシマル初のオーダーフレーム自転車、「びわ湖のグラベルロード」完成しました!

組み立てしてもらっているスポーツサイクルフカダのフカッチから、「まいど、仕上がりました!」とメッセージが…。

昨年末のマッキさんへのフレームのオーダーから約7ヶ月、意外と早いのかも。

フカッチのお店に入ってからパーツが揃うのに約2ヶ月程度要していることから、コロナ禍の影響なかったら5ヶ月程度でできていた可能性はあります。

ということで…

か、カッコいい…。

我ながらイメージ通りの出来栄えです。クロモリらしいクラシカルな佇まいながら、古臭くなりすぎず、鉄っぽさも全面に出さないカラーリング。やや青みがかったホワイトカラーは、朝靄に煙るびわ湖をイメージしていますが、膨張色でもあるためクロモリでありながらフレームがそれほど細身には見えません。

同時にガッチリしたカーボンフォークが、全体としてワイルドな感じも漂わせる効果に寄与してくれています。

フロントシングルギアやディスクブレーキなど最近のグラベルの流行りを取り入れつつも、ごちゃごちゃしすぎずシンプルなメカの構成にしています。

あー、もう旅に出たいわ!

完成したびわ湖のグラベルロードをじっくりと見ていただきたい!

過去の途中経過でも各パーツについては多少紹介していますが、こうやってびわ湖のグラベルロードのことを考えている時間が楽しすぎて…

そもそもブログなんて完全に自己満な世界なのでいいですよね?

フレームに使用されるパイプは「KAISEI 022」。

KAISEIは1944年創業の老舗で、いまでも福島県で製造を続けているジャパンブランドです。この022はKAISEIのスタンダードともいえる019に比べ肉厚になっており、ツーリングバイクなどに利用されているものだそう。体重重めの私のことを考えてマッキさんが選んでくれたのでしょうね。

マッキさんのロゴ色はやや青みがかったグレーにしました。ベース色と組み合わすと全体的にはモノトーンっぽい雰囲気になるのですが、なんとなく青みを感じるっていう微妙な色。朝の琵琶湖って水墨画のように見えるのですが、そこに少しだけ青みが混ざって爽やかなのです。そんな色彩を表現しています。

で、トップチューブにはひっそりと琵琶湖のマーク。

この自転車に跨った人だけが気づく琵琶湖の存在…。色はロゴと同色とはせず、あえて少し青みを強めにしています。やはり青い琵琶湖はいつまでも残していきたいですから。滋賀でのサイクリングツアー事業で、そんな琵琶湖を守る一人になりたいという意思も込めて付けさせていただきました。

フレームのベースカラーをソリッドにしてメタリック感を抑えているので、逆にパーツ類で金属感を補っていたりします。このヘッドチューブに取り付けたマッキさんのプレートには、金属フレームであることの誇りと、ハンドメイドを主張している部分でもあります。

マッキさんでは、普段はこのような意匠を施すことはないそうですが、わがまま言って作ってもらいました。

チェーンステーにはフレームビルダー・マッキさんの名前が光っています。

あしらわれた国旗マークにメイドインジャパンであることを強烈に印象付けます。たぶん日本国旗と琵琶湖マークを背負った自転車というだけでも世界にこの一台でしょうから、まさにナショナルサイクルルート・ビワイチに相応しい一台に…。

ヘッドセットには、贅沢にもChrisKing(クリスキング)を導入。

定価で3万円近くする高級パーツですが、なんにも考えずに進められるがままに付けました。色はマットジェットブラック。あえて艶消しにしてるのもあまりヘッドセットに目立って欲しくないから。高級なものほど控えめであってほしい…。よくわからない理屈ですが。私の中での高級の定義なのです。

サドルとバーテープも拘りましたよ。

BROOKSのカンビウムというシリーズは、クラシカルですがスポーティーさとワイルド感をほどよく調和したデザインに、機能性と座り心地がしっかりと追求されているサドルです。ちょっと乗ってみたのですが私のお尻にピッタリ。天然ゴムのベースを前後2点で支えるハンモック的な形状は、座るとふわふわしていてパッド付きインナーを履いていなくても全然お尻が痛くなりません。これはほんとにめっけもんですね。

クランクはシマノ・GRXの40T。

なかなか現在シマノのパーツが手に入らなくなっているのですが、奇跡的にフカッチがどこからか見つけてきてくれました。流石ですね。

ホイール:フルクラム RPIDRED3  タイヤ:パナレーサー GRAVEL KING

ホイールの選択には紆余曲折ありました。というのもチューブレスレディーのグラベルのホイールってそんなにまだ種類がないのですよね。デザイン諸々こだわるとさらに無い。で、ここにきてのコロナ禍による流通在庫の不足。

ということで、ホイールという高価なものにも関わらず、市場にあるものから選ばざると得なかった部分はあります。でも結果的にはいいものを選ぶことができました。

ホイールはイタリアメーカーになってしまいましたが、タイヤは日本メーカーのパナレーサーで。

リアメカはシマノのGRXで。カセットは11〜42T。

これも本来なら7月末まで入荷しないということだったのですが、たまたまフカッチのお店にあった展示在庫の自転車についていたので、そちらを外してもらいました。これでリアメカの納期問題はなくなりました。

サイクリングガイドを行うにあたって、私のツアーでは基本的に距離は30km以下の平均時速20km未満と考えているので、そもそもビンディングなんて不要。

普段のサイクリングでも別にスピード出したいわけでもないのでフラットペダルで十分なのです。そんなことをフカッチに話していたので、このペダル「DIXNA リブラペダル」を勧められました。

片面ですが常に踏み面が上を向くようになっていて踏み外しが少ないこと。踏み面にある突起がかななかに良い仕事をしてくれて、しっかりとした靴裏とのグリップを保持してくれます。これも乗ってみて分かったのですが、靴裏のゴムに食い込み、まるでひっついているかのように感じます。ただのフラットペダルにはない感覚でしたよ。

デザインも光沢の金属感たっぷりの表面と、滑らかな造形がロードバイクによく似合います。

最後にようやく届いたのがブレーキパーツ。

こちらもパーツ選択に紆余曲折がありました。というかホイールと同じく市場になかったからです。

取り付けたのはJUIN TECHというメーカーの機械式ディスクブレーキのキャリパー。

JUIN TECH  F1 Disc Brake(FLAT MOUNT)という商品です。

旅先でのメンテナンスや輪行時の取扱の気楽さなどを考えて、油圧に比べ多少制動力が劣っても機械式がいいなと思っていましたが、機械式って実は少ないんですよね。

なので、あるものを探したらこれになったという…

でも制動力も見た目もとても気に入っています。奇しくも今回のびわ湖のグラベルロードの全体デザイン構想にハマった感じです。リブラペダルなどと同じく光沢ある金属感がメカメカしい雰囲気を足下で主張してくれています。

ちなみにこれワイヤー引きではありますが、ピストン部分は油圧になっているというちょっと変わった製品です。なので完全にワイヤー引きのものと完全油圧式のものとのちょうど中間的な性能を発揮してくれるのです。たまたまではありますが、すっげーマニアックなオーナーだと思わせるパーツですね…。ほんとたまたまですが…。

ほとんどネットには情報がない製品なのですが、ネガティブな情報としては小さな油圧ピストンのため、長い下りだと熱膨張でパッドがでっぱなしになるとか…。どうもミニベロなどの通勤者向けだとかのコメントがあるので、そのあたりは今後注意して乗ってみようと思います。

ちょっと琵琶湖まで乗ってみた!

というわけで、いてもたってもいられず、ほんの少しの時間でしたが琵琶湖まで走らせてみました。

なぎさ公園にて

えー、まあ曇ってはいるので、写真映えはしないのですが…。我がびわ湖のグラベルロードは琵琶湖にマッチしているでしょうか?

サドルの位置、ハンドルの高さなどポジション出しをしつつ、なぎさ公園まで…。

お、おー、おおーー!!

これ、これだよ!求めていた乗り味!

地面の段差からくる「ココンッ、ココンッ」と伝わるクロモリならではの優しい振動。

スペシャのアレーのようなクイックなハンドリングから比べると少しダルさはあるけど、直進安定性の高いハンドリングは長くゆったりと走りやすい。

ブレーキングもガツンと効く感じではないけど、ブレーキレバーのタッチに合わせて徐々に効いてくれて扱いやすい。

38Cの太いタイヤ&ホイールを履いてはいるものの、重さが気にならないのも良いですね。

なんかボーッとどこまでも乗っていたくなる…。決してスピードは出さず、ふらふらフワフワとサドルに跨り続ける…、そんな気分にさせてくれる自転車でした。

もうほんとに今からでもこの自転車と旅に出たい! いや、マジで!

決めた!この夏は前回の四国一周で台風のため行けなかった足摺岬へ、しまなみ海道から向かうルートを走ってみよう。最近流行りのバイクパッキングで、気ままにテント泊でもしながら…ね。

あ、その前に琵琶湖の湖岸緑地も開放されたので、湖岸の(正規の)キャンプ場を泊まり走りながらの自転車キャンプビワイチ。これをやらねば!

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