「びわ湖−南湖サイクルーズ」を体験!

こんにちは、フナズシマルです。年始以来の超久々な投稿です。

最近はすっかり起業してからの活動にあけくれており、個人ブログにまで手が回っておりません。地球の歩き方すら月1回の更新という状況…。

しかし、これは是非皆様に紹介したいというイベントに参加してきたので、久々にブログの管理画面を開いております。

ということで、今回の本題へ…。

びわ湖−南湖サイクルーズとは?

今回参加してきたのは、堅田にある「レイクウエストヨットクラブ」様が主催する【びわ湖−南湖サイクルーズ】というイベントです。

レイクウエストヨットクラブは、堅田の造船所である杢兵衛造船所のグループ会社なんです。杢兵衛造船所って、あのびわ湖観光ではシンボル的存在のミシガン(琵琶湖汽船)を作っておられる会社なんですよ。

そんなレイクウエストヨットクラブ様は、「瀬田川・びわ湖リバークルーズ」という定期観光船を石山寺港から運行されているのですが、現在はコロナの影響で休止中。

そこで使われていた外輪船「一番丸」も、今は堅田でずっとお休みしてしまっている状態だったりします…。このままではいけないと、なにか滋賀県の観光に役立てられないかと思いを馳せ、現在滋賀県が力を入れているサイクルツールズムの一助にと考えられたのが、このサイクルーズなのです!

で、このサイクルーズとは、瀬田川・びわ湖リバークルーズで活躍していた一番丸の船内にサイクルラックを設置し、自転車をそのまま積み込んでクルーズしようという試み。

今回はそのモニターツアー的なイベントとして開催されました。

集合

実は一周前に開催予定だったのですが、天気予報が思わしくなかったので延期に。この日も朝から若干小雨がぱらついてはいたものの、なんとか晴れ間も出てきました。

さすがヨットクラブ。ヨットがいっぱい。って当たり前ですが、貧乏人な私には似つかわしくない場所ですね。

建物に入ってまずは受付。参加費の2500円を払います。正直、20名くらいの参加者で2500円で船に乗れるって破格です。船動かすのって高いですからね…。釣り船クラスでも数千円〜1万円なんてザラ。ましてや定員100名の船ですから。

実は今回のイベントにあわせて、レイクウエストヨットクラブ様ではレンタサイクルも用意されていました。

コーダーブルームのクロスバイクです。ヘルメットと共にカラー&デザイン含めてオシャレな感じでいいですね。クロスバイクは今回3000円でレンタルされていましたよ。

桟橋の手前には「KATATA」のモニュメントがありました。サイクルーズの乗船記念にこの場所からの撮影したくなりますね。

とか色々施設内を見て回っているうちに、参加者がどんどん集まってきました。さあ、いよいよ乗船です。

サイクルーズ乗船!

今回乗船する「一番丸」です。

明治の初め頃、まだ丸子船(江戸期〜昭和30年頃まで使われていたびわ湖特有の形を持つ和船)がびわ湖で全盛だった時代に、近代湖上水運として蒸気船が就航しました。それが「一番丸」という船でした。この一番丸は当時の蒸気船を復元した形の外輪汽船で、普段は瀬田川・びわ湖クルーズの定期航路で運行されています。

全長18.7m☓幅4.6m。定員は50名〜100名で、1階室内席と、2階デッキ席があります。

その一番丸の室内に今回サイクルラックを設置して、自転車をそのまま乗せられるようにしてあります。

なんとこのサイクルラック、杢兵衛造船所の自家製なんです。金属を溶接して大きな船を作る技術をもっておられるので、このくらい朝飯前って言っておられました。

とはいえ自転車のことはいまいちわからないことも多かったらしく、社内のサイクリストな人たちの意見を取り入れて作ったのだそう。自転車を引っ掛ける部分には木材が使われており、傷がつきにくくなっています。さらにアルミ製でとっても軽いので、持ち運びもしやすいんです。めっちゃ完成度高い!

ということで、乗り込みます。

ひとつのラックに6台から7台かけられるので、3つのラックでラクラク20台が収まりました。高さもバッチリです。

ちなみにラックの配置も、船の進行方向から行くと席側に湖岸が見えるようにというのと、入り口からの動線も考えてのものだそう。恐れ入ります…。

自転車乗りは自分のバイクを眺めるのも好きなので、席の横に自転車があるのは嬉しいですね。

全員乗るとこんな感じです・・・。

席もゆったりだし、自転車も見れて安心だし、このくらいのスペースだと落ち着きますね。

ふと船内を眺めていたら、「フナズシマルさんですよね?」と声をかけてくださる方が!

なんと当ブログの読者のHさんが乗っておられました。最近更新サボリ気味だけに大変恐縮なのですが、こんな風にお声がけいただけるなんて本当に私は幸せ者です。

滋賀県を盛り上げてほしいとの応援コメントまで寄せていただき、それもあって久々にちゃんとブログ書こうと思った次第。こんなブログでも読んでいただき実際に繋がっていただけるということをもっと私自身が大事にしないといけないですね。気合を入れ直します!

ちなみにHさん、昨年10月に湖岸緑地で行った私のミニツアーにも申し込みされていたのですが、理由合ってキャンセルになっておられたのです。まさか、ここでお会いできるなんて…。

本当に自転車の繋がりって素晴らしいです!

今回の航路

今回の航路は、堅田のレイクウエストヨットクラブを出港し、一旦琵琶湖大橋を通過。それから折り返して大津港を目指します。時間にして約1時間の航路です。

雲がかかって若干寒かったのですが、皆さ一斉に2階デッキへ…。

普段は車で通るだけの琵琶湖大橋を真下から見れる貴重な体験。スマホをもってこの瞬間を皆さん狙っておられたようです。

琵琶湖大橋の崎でぐるっとUターン。

この時期ならではの冠雪した比良山の風景。近江八景「比良の暮雪」に描かれるパノラマが広がっていました。写真では分かりづらいですが、雄大な湖西の山々が大変美しい景観となっています。

琵琶湖大橋をあとにし、ここからは南湖の中央付近を船は進みます。

遠くにこちらも近江八景の一つ「堅田の浮御堂」が…。

私のカメラでは望遠が非力で全然わかりませんね。

船員さんから「そろそろ風がキツくなるので中に入ったほうがいいですよ」とアドバイスが。すると比叡山が近づくにつれて急に山側から強い風。これが有名な「比叡颪(ひえいおろし)」ですか…。こりゃ小さな船じゃひっくり返るだろうな。

この風を嫌って船で琵琶湖を渡るのを諦め、歩いて瀬田唐橋から大津へと向かったほうが早いと言われたことから「急がば回れ」ということわざになったのですね。まさにその由来となった風を体験です。

風で少し着岸が遅れたものの、約1時間で大津港に到着。一番丸と比べると遥かに大きいミシガンの横に停船しました。

大津港に付いた頃はすでに風も収まってポカポカ陽気に。けっこう湖上の天気って変わるもんなのですね。

「びわ湖−南湖サイクルーズ」無事終了。

ここからは、各自思い思いのコースへと散らばっていきます。

さらに南下して石山方面へと観梅するコース。ぐるっと草津方面へと向い南湖一周コース。またまた大津、坂本方面への観光などなど。いろいろ楽しみ方はありますね。

サイクルーズ後は…

私達のグループは、大津の知られざるちょっとした歴史スポット巡りということで、三尾神社のうさぎ見て、大津市役所裏の天皇陵と源氏縁の神社を見学、唐崎神社で休憩というルートを走ります。

坂本の総本家・鶴喜蕎麦にて温かい鴨なんばを!

ちょっと濃い目のお出汁がとっても美味しい一品。高島産の鴨肉も最高です。

そこから西教寺方面にちょこっと登って、ナショナルサイクルルートの山道を進み堅田へと戻りました。

この時期、堅田と言えばこれは外せない!

嶋屋のいちご大福です。

一口では入りきれないほどの大粒のいちごが丸々入った大福。白あんがいちごの甘さよりも勝たないように計算された上品で控えめな甘さになっていて、逆にいちごのフルーティーさを引き立てているんです。本当に絶品ですから!

嶋屋でお土産をしこたま買って、堅田に戻ってちょこっと観光を。

満月寺・浮見堂
浮御堂から見る琵琶湖大橋

グループのT氏が浮御堂に入ったことないとのことだったので、せっかくなので拝観しました。

さっきまで湖上からこれを眺めてたんだよな〜、と早くも今日の思い出に浸ります。

滋賀の景色って、思わずボーッとしてしまう景色が多いなあ、と思いますね。どこを切り取ってもストレスレスな感じ…。この感覚や時間の過ぎ方、それが滋賀なんだなあと。

今回のサイクルーズ。

実は自宅からそんなに離れていない南湖というエリアの中で遊んでいることになります。なのになんだかとっても濃い〜時間を過した一日になりました。

こんなに近くにある普通の風景。実はとんでもなく素晴らしい環境なのにね…。当たり前過ぎて気が付きにくい景色を、今回のサイクルーズは改めてまだまだもっと楽しいことあるよって言っているかのようです。

南湖のサイクリングツアー、もっと色々できることありそうです。琵琶湖ならではの観光を沢山作っていきたいですね!

株式会社杢兵衛造船所

住所:滋賀県大津市今堅田1丁目2−20

TEL:077-572-2101

営業時間:8:30〜17:30

定休日:火曜日

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