久々に強烈な酒を発見!
こんにちは。自転車ブログなくせに日本酒のことばっかり書くフナズシマルです。
というか、自転車ブログだったのか?
いやー、久々にすごいの見つけてしまいました。
ふと、いつもお世話になっている草津のタカツ酒店様のFacebook見てたら、ド変態なスペックのお酒について書かれているじゃないですか!
もう最近はいろんな日本酒ばかり飲みすぎて、普通のスペックに反応しなくなったフナズシマル。これはネタになると確信。すぐに「買いに行きまーす!」とコメントを入れ、早速タカツ酒店様へとダッシュしました!
さんきあまざけもと?
そのお酒とは…
北島酒造(滋賀県・湖南市) 「酸基醴酛 乳酸発酵活性にごり」蔵付乳酸菌 純米酒
もう名前からしてなんかオカシイ…。
酛という字はわかる。お酒作りの土台となる酒母のことですからね。
先日のブログでもちょっとかわった酒母作りの方法として、藤本酒造の水酛という製法を紹介しました。
今回の酛はその前に三つも漢字が並び、まるで四字熟語の様相。パッケージが朱赤に金色とかだったら完全に中国酒と間違えるヤツはいるはず。
でもこれはれっきとした滋賀の日本酒なのです。
どうですか!見るからに危険であることを示すこの赤字の注意書き。
これだけ見てもヤバいやつだってわかる!
ちなみに北島酒造様の解説ですが、
【使用米】日本晴70%
【日本酒度】-67.0
【酸度】9.5
【酵母】7号酵母
【アルコール】10度
お漬物のような独特な香り。鮒ずし・キムチなどの乳酸系の食べ物との相性抜群です。
※生酛でもない。山廃でもない。速醸でもない。その名は酸基醴酛(さんきあまざけもと)。
明治の世に編み出されたが、管理の難しさから幻となった酒母の製法です。
米・水・麹を高温糖化し甘酒を造り、生酛仕込の酒母から取り出した自社の蔵付乳酸菌を投入し乳酸発酵をさせます。酸が増えた所に酵母添加し、アルコール醗酵を促します。
ということらしいです。
生酛は乳酸菌を蔵内の空気中から酒母へと取り込みます。(山廃も同様)
速醸とは酒母に適切なタイミングで市販の乳酸菌を投入して作ります。
で、この酸基醴酛。そのどちらでもないときた。
米と水と麹によって甘酒を生成するのはどれも一緒だと思われますが、乳酸菌の入るタイミングや乳酸発酵の進み具合が違うということなのか?
乳酸菌を投入するという意味では速醸と同じだけど、使うのは生酛から取り出した乳酸菌。
野生の乳酸菌なのでかなり生命力のあるイメージです。実際、生酛とか山廃とかのお酒って野生の乳酸菌を取り込むので総じて酸がたったものが多いように感じます。
とんでもない暴れん坊
というわけで早速開栓! (生活感満載の写真でスミマセン…💦 たぶん動画も…)
ちなみに写真に写っているお皿。開栓したときに受け皿にしていたもの。
溢れる可能性を想定して、受け皿を敷いて開栓しました。そしたら案の定、キャップをちょっとひねるだけで、
「プシューーーーーー、プシュプシューーー!」
と、今開けたら知らんぞ!爆発するぞ!と言わんばかりにガスが漏れ出します。
で、その際に溢れた液体が受け皿に溜まっているのです。怖い、怖すぎる〜!
短いですが動画で撮ってみました。
この日は怖くてこれ以上開けられませんでした…
ちなみに冷蔵庫も温度を下げてキンキンに冷やしているにも関わらずです。
そして一晩置いて再チャレンジ!
昨日の晩にキャップの隙間からこぼれた分、隙間ができていました。というか昨日のキャップの隙間だけでこんなに漏れ出していたなんて…
それでも油断できません。だってこの動画をご覧あれ!
昨日まではもう少し上澄みもあってお酒らしい雰囲気は見せていたのに、今日は完全に何か昨日とは雰囲気が違う。まるで噴火前のマグマのよう…
開けるべきか開けざるべきか…って開けないと飲めないでしょうが。
勇気を出して…!
無事、グラスに注ぐことができました!
なんと二日がかりでの開栓になるとは…こんな強烈な活性にごりは初めてです。
この写真でもわかるようにまさに泡です。
もはや日本酒というよりもヨーグルトを発泡性のアワアワドリンクにしたかのような喉越し。
でも、これって… 美味いやん!
嫁にグラスを渡すと、「あ、美味しい。ゴクゴク… あー美味しい!」ってグビグビと飲み干しました。
日本酒としてはかなり好き嫌いはでそうな感じではありますが、こういうアルコールドリンクなのだと割り切れば、かなり癖になってハマりそうです。
なんとなくオツウジにも良さげだし。
一度試してみる価値はありますよ。マミーとかカルピスとかの乳酸飲料系ジュースがシュワシュワ発泡している感じだと思っていただければ。(若干、どぶろくっぽい癖はありますが)
くれぐれも開栓時は焦らずじっくりと周囲に十分注意してくださいね。仮に吹き出して半分以上無くなっても、そういうものと諦めましょう。
このお酒と格闘してグラスに注ぐことができたとき、きっと暴れ馬を手の内に入れたような感覚になること間違いありません。
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