自転車でめぐる近江の旧街道~北国海道(西近江路)3

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豪族の街道

県道を進み真野から小野へ。

「小野」。どこにでもありそうな地名ですよね。でもここの小野はちょっと違います。実は教科書でとても有名な方の出身地なんです。その名も「小野妹子」。聞いたことあるでしょ?

この辺りは氏族・小野氏が支配していた地域で、小野妹子が遣隋使として派遣されたのが607年だから、少なくとも1400年以上前からここは小野な土地なんですね。その証拠にこの地には小野氏ゆかりの古墳や神社だらけ。小野妹子の墓に、小野小町のお父さんともお祖父さんとも言われている小野篁(おののたかむら)などが祀られてます。

この話は長くなるので、続きは「地球の歩き方特派員ブログ」にて…

さて、和邇川を越えると和邇の集落に入ります。すると道の真ん中に大きな石碑が…

隠れていますが、「榎」と書かれた大きな文字。榎と言えば一里塚の定番ともいえる木ですが、やはりここにも一里塚があったようです。

ちなみに和邇には宿場「和邇宿」があったのですが、一里塚は大抵町はずれにあるので、宿場はもう少し先かな?

案の定…というか普段も良く通る道なので、この辺に宿場らしい雰囲気なんて何も残っていないことはわかってるんですがね…。でも改めて旧街道という意識で目を凝らすも、やっぱり何もないんだよなあ。

とりあえず、何かの資料で(また氏族の話ですが)和爾氏の支配していた地域がこの和邇川の周辺だったと読んだことがあるので、おそらくこの辺りが中心かな…と。

それにしても小野とか和爾とかの氏族がルーツの地名が続く。真野も氏族みたい。このあたりの氏族は奈良(当時の大和政権)とも深く繋がっている一族らしい。あちらにも和爾という地名があったもするのですね。奈良の春日大社の春日氏というのも、この辺りに関連するようです。

ちなみに、和邇のあたりは湖西の中でも景色がホントに抜群!

和邇の集落を抜けるあたりから視界が大きく開けて、比良の山並みが目の前にデデーンと現れます。景観の良さからか小洒落たカフェが並ぶのもこのあたり。

八屋戸の交差点で旧街道は一旦集落の方へ折れ、再び県道へ。そこから少し行くとサイクリストの間で有名な「ファンタジスタ」というピザが食べられるお店があります。が、ボーっと走っていると絶対見つかりません。県道沿いには看板らしい看板はなく、藪に張り巡らされたフェンスに何気にポスター的なものがチラッと張られている程度。そのフェンスの切れ目にある道を奥へ入ったところにあります。私も一度行ったことありますが、中はサイクリストウェルカムな別世界のような場所となっています。

ファンタジスタのオーナーが店で使う水を汲んでいると言っていた金毘羅の名水。実はここへ行く道が、知る人ぞ知る超難関ヒルクライムコースとなっているらしく、ファンタジスタに足しげく通う人たちはここで鍛えているんだとか…

道萌え…

そのファンタジスタの先で左へ分岐している道を斜めに入ります。びわこバレイ口の交差点から続く車の列を横断すると、ちょっとした林道が現れます。こんなところに道があるんですね。普通に目的地へ急ぐ場合はまず通ることのない道。こんな道との出会いが楽しい。

西近江路は林道から一度県道に出て、志賀清林パークの前で蛇行するように県道を右へ左へと横切っています。交通量も多いので無理せず、ここは県道を直進。その先の川で一旦道が途切れているので、県道側から迂回します。

川の先は木戸の集落。ここも「木戸宿」という宿場があったと言われる地域ですが果たして…。この微妙なアップダウンとカーブを描く道、なんとなくこういう道を見ると心躍ります。変ですかね?

やっぱり何もない。東海道や中山道なら看板や石碑の一つくらいあったりしますが、ホントに何もない。でも木戸周辺で集落はここくらいですし、木戸会館などの施設がある様子から中心地区だと思われるので、このあたりが宿場だったのだろうと勝手に推測しておきます。

樹下神社の大きな石碑の先で、旧街道らしいS字カーブが出没!しかも白鬚大明神の石碑がセットになっている。「おお、ここはいい感じやん!写真撮っとこ。」カーブを見るとついそんな反応に。

あまりにも微妙な街道の香りを探しすぎて、私の中で道に対する変な感覚が生み出されている。ヤバい、旧街道に私の頭が侵されてきているのかも…

このブログでも城跡巡りを少しだけかじっていますが、先日このブログを見ていただいている嫁の職場のTさんに、甲賀にある国重文になっている山城址へ案内していただきました。その時は、山中に残された巨大な土塁などの人工的な地形に私も感銘を受けましたが、Tさんは違います。さすが日本全国の城という城に行きまくっているだけあって、土塁などの傾斜角度に萌えるというのです。その話をするTさんの嬉しそうな様子…たぶん今の私もそんな感じで道に萌えているのですかね…

小松宿はどこ?

大物交差点の手前にも白髭大明神の石碑。こちらは左手に進む道の手前にあるので、おもわず手前の右手に分かれる道の方向を指しているように見えて間違いそうなので注意です。

びわこ成蹊スポーツ大学の正面にある近江八景「比良の暮雪」の石碑。比良の山並みを横に見ながらのサイクリング、5月の新緑に包まれた山々が美しいですね。

南小松の手前で左手に入っていきます。ちょうどシャディサラダ館近江舞子店が目印。小松は「小松宿」という宿場があった場所。マップによると北小松あたりのように見えます。

白鬚大明神の石碑発見。これを左手の坂道へ進みます。西方寺前交差点で一旦県道にでてから再び山側の道へ。

ここはよく見ておかないと見落としますよ。民家の脇にある細道を通って田んぼのあぜ道ののような区間に入ります。まったく旧街道感はないものの、ちょっとしたグラベル区間があるとワクワクしますね。ロードバイクを買ってロングライドやヒルクライム、サーキットでのレースなども経験してきた中、私は旧街道サイクリングというジャンルに自分の楽しみ方の方向性が定まってきたこともあり、昨年末にタイヤをパナレーサーのグラベルキングに変えてみました。

自転車用タイヤ・チューブおよびサイクル用品の製造~販売を手がけるPanaracer。 多彩なラインナップを紹介。

オンロードメインに使いつつも、不意の未舗装路や荒れた路面でも安心に走りたい。どちらかというとレーシーなアレー号には不似合いかとも思いましたが、そんなに違和感のないところも素晴らしい。(グラベルロード買えよって言う話ですが…)

野の花の咲く気持ちの良いグラベル区間の先は、志賀バイパスのジャンクションにぶつかります。目の前にフェンスが現れたためこれ以上進めないかと思ってよく見ると、獣害防止柵の扉がありました。これを開けて進むと小さな橋。ちゃんと道が繋がっている…こんな発見が楽しくて。

志賀バイパスのガード下を潜り湖西線も潜って、国道161号線となった県道から続く道を横断すると北小松の集落に出ました。

そのまま突き当たった先には琵琶湖。この西近江路、部分的にビワイチルートとも重なります。滋賀の旧街道の中では最も琵琶湖を感じることのできるルートでもありますね。

ぶつかった先で直角に折れ曲がる道。宿場によくあるパターンではあるけれども、ここにもそれらしいものは何も見られず、ごく普通の民家が立ち並ぶ。しかし和邇宿以降、琵琶湖より一歩引いた山側を進み続け、たどり着いた先に広がる北小松の砂浜と琵琶湖…

私が当時の旅人なら、ここを今夜の宿にしたいと思ったでしょう。そんな想像を巡らせるほか宿場のあった場所を特定する手段はありませんが、私の中の「小松宿」として地図にプロットしておきます。

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