近江の酒蔵に行ってきた(2)~愛荘町:藤居本家

2017年走り納めは「酒蔵」に!

今書き始めて思いましたが、まだこのシリーズ、2つめなんだと・・・。

まあ、我ながらノンビリペースだわ。年間1本だとこのままでは30年くらいかかってしまい、制覇するまで生きてるかどうかもあやしい。
ライフワークにするほどの大層な企画でもないので、今年はもう少しペースアップしようと思います。

さて、2017年の走り納めとしてこの全然行けてなかった酒蔵巡りに行くことにしました。
ちょうどお正月前にお酒を仕入れたいところでもありましたし。
そんなタイミングで私の酒情報だらけのFacebookに藤居本家より「新春迎酒」(しんしゅんむかいざけ)のイベント告知が来ました。

このイベント、蔵自慢の純米大吟醸をなんと1500円(4合瓶)で自分でタンクから汲んで壜詰することができるんです。
これまで何度も藤居本家は訪れていますが、実はいままで一回も酒蔵の中には入ったことがありません。チャンス到来!ということで寒風吹き付ける12月30日の“ど年末”に、自宅から約35㎞を自転車ぶっ飛ばして行ってきました!(ウソです・・・ちんたら走ってきました)

 

藤居本家


「藤居本家」さんは愛知郡愛荘町長野という場所にあります。
ちょうど国道8号線からだと彦根方面へ向けて走っていくと愛知川の橋を越えて「長野」という交差点を西に入って集落に入っていくと、ひときわ大きく立派な建物が現れます。写真は蔵ではなく店舗にあたる建物ですが、大変立派なもので約50年前に、樹齢700年の木材を使って建てられた総けやき造りの建物だそうです。
創業は天保2年とありますから1831年の江戸時代という歴史の深い蔵でもあり、また新嘗祭の御神酒(白酒)を宮中へ献上させていただく栄を賜る由緒ある酒蔵でもあります。

 

この「旭日」が蔵のメインブランドになります。(このブログでも以前に紹介させていただいたことがあります)

 

中に入ると・・・、

大変雰囲気のある建物には購入することができるお酒がズラーっと並んでおり、

 

店舗が開いている時はいつでも試飲スペースで試飲ができます。(まあ、試飲会のようにベロベロになるまで飲みまくることができませんが・・・)

 

この日は「新春迎酒」(しんしゅんむかいざけ)というイベント実施日だったので、


甘酒や、


美味しいつきたてのお餅の振る舞いがありました!

 

他には、

恒例ではありますが、500円で酒粕取り放題というのもやっていましたよ。

 

 


藤居本家さんは店舗建物の奥がすばらしい庭園になっており、この日は色とりどりのつばきがあちこちに咲いていました。
その奥にも当主の方の主屋や書院があり、これらは国の登録有形文化財というこれまた立派なもの。


建物の2階にも上がることができますが、こちらは特に何かが置いてあるというわけではなく、酒蔵でのイベントホールとして使われることが多い大広間になっています。
奥にピアノなんかもありました。

藤居本家さん、結構頻繁にイベントは開催されており、蔵祭りなんかではこの2階部分や庭園でのジャズコンサートなどがとても洒落ていて人気があるんです。

 

 

新春迎酒求めて、いざ酒蔵へ!

では、さっそく新春迎酒を・・・


まずはレジで代金を払い、写真のケースから好きな色の酒瓶(4合瓶と一升瓶があります)を選びます。
瓶の色は透明・緑・茶の3種。
で、それをもって、建物の向かい側にある酒蔵の中に行くのです。

 


道路向かい側にいる警備さんに誘導してもらいながら、蔵へ向かいます。
大正時代に作られたという酒蔵は重厚な雰囲気を醸し出しています。

 


蔵の入り口。

 


入り口には大正時代を感じさせるレトロな窓の付いた部屋が・・・。何か研究室のよう・・・。

 


さて、ここからが蔵の中。外も寒いけど、何となくひんやりした空気が漂ってきそう・・・。

 

そして・・・中に入ると、


入るといきなり酒のタンクが沢山並んでいました。一升瓶1万本分を貯蔵できる設備とのこと。なかなか圧巻の景色です。

 


酒母用のタンクでしょうか? 使われているのかは不明ですが、タンクの前に酒米のサンプルが吊るされていました。
写真の一番長いのが「滋賀渡船6号」。折れやすくて育てにくいというのがわかりますね。

 

 

新春オリジナルボトルを詰める


一番奥に純米大吟醸のたっぷり入ったタンクが鎮座しておりました!
そして手前には様々な種類の新年オリジナルラベルとマーカーや糊も・・・。

 


瓶のキャップを外し、じょうろをあてタンクのレバーをひねると純米大吟醸が勢いよく注ぎこまれ、徐々にゆっくりと注ぎ、瓶の口のところギリギリまで入れることができました。

 


あとはキャップを閉めるのですが、ちゃんと打栓機にて打栓も体験できました。

打栓機に瓶の口をセットして、レバーを力を込めて下げるとキャップの下部分が瓶に巻き込むようになるのです。なかなか楽しい!

 


好きなデザインのラベルを選ぶか、無地の大礼紙に自分自身でデザインすることも可能。
Funazushi-maruもやってみましたが、思うようにいかず断念・・・

 

 

で、出来上がりました。

自分でタンクから詰めて、ラベルを貼ったオリジナルの純米大吟醸。美味しくないわけがないでしょう!きっとお正月のテーブルでひと際輝いてくれることと思います。

 

 

といってますが、もうすでに飲んじゃいました。(だってもうこの時点で1月8日ですから・・・)
さすがの純米大吟醸!スキッとした飲み口だけどしっかり旨みもあり、癖のないおだやかな酸味もある飲み飽きない味。このあたりは藤居本家の安定感。
正月早々からあっという間に空にしてしまいました・・・。

 

たぶんFunazushi-maru的にはこの蔵の味が、どこかと比較する際の基準になるかなァ。
あじの傾向が好みなんでしょうね。(ちなみに前回紹介した水口の美冨久さんはこちらの蔵からの暖簾分けだそうです。)

 

 

藤居本家の場所

藤居本家
〒529-1303 滋賀県愛知郡愛荘町長野793
TEL:0749-42-2080
FAX:0749-42-3047
営業日:年中無休
営業日時:通常:9時~18時

 

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