思い出のクロスバイク
私を自転車の世界へどっぷり突き落としてくれたクロスバイク…。それがこの「GIANT SEEK3 2012年モデル」です。今ではGIANTのカタログから無くなってしまったSEEKシリーズの末弟ですね。
ちょっと無骨なMTB風スタイル、トップチューブのガードパーツやヘンテコなデザインロゴなどがなかなかレアな雰囲気を醸し出していたものです。
ちなみにここから私のブログ(当時は「まるブログ」というタイトル)生活も始まったのでした。(2013年9月スタート)
そんなSEEK3、私がロードを購入したあとは息子たちのものとなり、親子3人のビワイチチャレンジも成し遂げてくれた思い出深いバイクなのです。家の軒下で風雨にさらされ、息子たちの手荒な扱いにも耐えてきたSEEK3、いつしか傷だらけのサビだらけになってしまっていました。最近ではブレーキもまともに効かない始末…。
「スピード出さへんし大丈夫!」って言う息子達。
「あかん!絶対に乗るな! ママチャリでも乗っとけ!」と、
さすがにブレーキ効かないままの自転車は整備不良そのもの。息子たちは元より、他人にぶつかってケガでもさせることになれば洒落にならんではないか!
それでも、どうしてもクロスバイクが良いというので新しいのを買おうかとも思ったけど、せっかくの機会なので私のメカニック技術向上の実験台になっていただこうと、ありとあらゆるパーツの大交換を行うことにしました。
パーツ買い出し
と言う訳で、大阪・梅田までやってまいりました。
今どきネット通販で買えるのですが、わからないことは店員さんに聞かないと間違ったものを買ってしまう可能性もあるので、ちゃんとショップで買いたいもの。でもさすがにクロスバイクのパーツを色々揃えるとなると、そこいらのお店では手に入らないのです。
そうなると、この辺りでは「ウエムラサイクルパーツ」さんくらいしかありません。で、高速飛ばして来ましたよ、梅田まで!
あらかじめ決めていた交換パーツは、
- ・タイヤ
- ・スプロケット
- ・Vブレーキの本体とレバー
- ・チェーン
- ・クランク周り(クランク、チェーンリング)
- ・ハンドルバー、ステム
ディレイラー周りもプラスティックの経年劣化はあるものの、変速などはしっかり出来てるので、そのまま使うことに。
で、購入したのが、
シクロクロス用のタイヤ。700×32cのややオールロード系タイヤを探したけどなかったのでこちらに。かなりオフロード系ですけどね。しかも33c、このくらいなら十分ハマるでしょ。
元はTEKTROが付いてましたが、ここはDEOREシリーズに。まあ見た目のカッコよさ狙い。この辺のパーツは2000円前後なので思ったより安い。
ブレーキレバーには交換用のワイヤーなども一式入っているので別途ワイヤー類を買う必要はないみたい。
Vブレーキは実は前後があるようで、ここは間違って前用ばかり買ってしまわないように注意が必要です。店員さんもチェックしてくれてました。
ここぞとばかりにランクアップしておこうと、SHIMANOのALIVIOグレードのカセットスプロケットに。
SHIMANOのMTBコンポのグレードでは、
無名→TOURNEY→ALTUS→ACERA→ALIVIO→DEORE… というヒエラルキーがあるのです。
といっても、こちらも2000円程度の買い物。大して豪勢と言うほどではありませんが…。
スプロケは段数と歯の数をしっかり確認が必要で、今までと同じく8速の11-32Tを選択。11とは一番小さいギヤの突起の数です。32は逆に一番大きなギヤですね。ちなみにTとは歯(英語でtoothの頭文字)のこと。
チェーンも同じく8速用を間違えないように選びます。これはスプロケットの枚数によってチェーン自体の幅が変わるためで、ロードなんかで主流の11速だと8速よりも幅が薄いのです。
さらに今回、自分でチェーンも交換するので、必要な工具も揃えます。ここはイマイチなにが必要なのかわからなかったので、店員さんに確認。安くてオススメなのを教えていただきました。
こちらのチェーンカッターなる工具も、対応するチェーンが決まっています。しっかりそのあたりを見ておく必要アリです。これは6速~11速に対応。
ハンドルグリップを決めたところで、あとステムとハンドルバーをどうしようかと物色。けどウエムラサイクルパーツさんに置いてあるステムやハンドルバーは種類は多いものの、結構なお値段。さすがにクロスバイク程度に5000円以上のステムなんて必要ないし、ここはお家に残っているジャンク品を再利用する方向としました。
あと、クランク周りは合うのが置いてなかったため断念。一旦現状ママでキレイに掃除して使うことに…。
さて、パーツや工具を一式揃えたところで、いよいよ大修理開始です!
大修理開始!
ここからはちゃっちゃと行きます!
各パーツの交換方法などが知りたい方は、ネットで検索すればブログなり動画なり山ほどでてきますので、そちらを参考に。ちなみに私も動画見ながらやっておりますので…。
まずは、タイヤ交換。で、スプロケ交換します。このあたりは以前から何度もやっているので問題なし。ホイールを外している間にフレーム類、ディレイラー周りを綺麗に掃除しておきます。
続いてチェーン交換。
GIZA PROJECTのチェーンカッターは1000円程度ですが、チェーンを一時的に引っかけるフックが付属しているので便利。
新品のスプロケとチェーンでピカピカに光り輝いています! 変速もこの時点で確認しておきます。バッチリ作動するのでOK!
新品のチェーンには、すでにオイルが塗布されているので少々ベタベタしますね。今回は改めてこの時点で注油しておきました。
で、その後は古いハンドルからグリップとブレーキや変速のレバー類を一旦外し、ハンドルとステムを交換。ブレーキのワイヤーやVブレーキ本体も取り外します。ここまでの作業はほぼすべてアーレンキー(六角レンチ)でできますよ。
そして新しく取り付けたステムとハンドルへレバー類を取り付け、ブレーキワイヤーを新品に交換。この時にワイヤーを必要な長さにカットする作業がありますが、通常のペンチなどでは綺麗に切れませんので、専用のワイヤーカッターが必要となります。
https://item.rakuten.co.jp/auc-straight/22-901/?gclid=Cj0KCQiAvc_xBRCYARIsAC5QT9mM_K4rXYUatDtV9VYxE1XbPKi5RStKUeMpEQdaYFRiKgEoF6GoSkQaAg0YEALw_wcB&scid=af_pc_etc&sc2id=af_113_0_10001868
↑こんなのです。
私は自転車仲間のH氏に借りました。一度はペンチなどでトライしてみましたが、自転車のブレーキワイヤーってほんとなかなか切れません。ガシガシやってると切り口だけでなくペンチの刃までボロボロになるくらいです。こういう時は専用工具ってスゴイですね。一発でパチンっとカットできました! しかもワイヤーを通すチューブをカットした後の穴の潰れを広げる突起まで付いているので便利。
で、完成!
クロスバイク、蘇る!
シクロ用タイヤを履いて精悍さがプラス。VブレーキにもDEOREのロゴが入り、一ランク上の足回りに。ホイールも多少フレてるので交換したかったけど、700cのエンド幅135㎜のリムブレーキ用ホイールってほとんど種類がない、ので今回は断念しました。
ステムはアレー号に付いていたものを利用。なのでスペシャライズドのロゴ入り。
ハンドルはリッチークラシック。MTBのスタンプジャンパーに最初取り付けたものですが、バックスイープがあるため、フレームの小さなスタンプジャンパーだと姿勢がちょっと窮屈になってしまい、取り換えたものです。でも今回はステム交換で90㎜から100㎜に伸びたので、バックスイープによって丁度良い感じに。
と言うことで完成!
サドルもスペシャのものなので、なかなかカオスな一台になりました…。
でも結構イケてる気がします。乗り心地もスタンプジャンパーよりもいい感じになってしまったので、これでグラベルなんか行ってみるのも良さそう!
この前なんて、息子達よりも先に嫁が一人でSEEK号に乗ってサイクリングに行ってました。
嫁曰く「この前ビワイチしたときのマウンテンバイクよりもこっちのほうがええわ!」だって…。
春に向けて、走りやすいグラベル道を探しておこうっと。
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